第21代大統領選挙の国民の力党内2次予備選で脱落した洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補が29日午後、ソウル汝矣島(ヨイド)国民の力中央党舎で他候補の所感を聞いている。 国会写真記者団
続く陣営解団式で目をうるませながらマイクの前に立った洪氏は「今回の大統領選挙で自分の役割はここまで」とし「これからは小市民に戻り、市場や街で負担なく会える一介の市民になることを望む」と話した。「これ以上は政治をせず、葛藤の現場から抜ける」とも語った。
自ら道を遮断するように離党の意思も明らかにした。洪氏はフェイスブックに「あす(30日)30年間過ごしたわが党を離れようと思う」とし「もう党での私の役割はなく、これ以上政界に残る名分もなくなった」と投稿した。洪氏が大統領選挙に出馬したのは今回が3回目だった。朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾直後だった2017年の第19代大統領選挙当時は自由韓国党の候補として出て文在寅(ムン・ジェイン)候補に敗れた。2022年の第20代大統領選挙当時は国民の力党内予備選で尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補に敗れた。洪氏は2次予備選の結果発表の前、「今回出馬する際、『最後になる』『3度目だからこれ以上余力はない』という考えで臨んだ」と伝えた。
洪候補陣営は結果をある程度予想していたという。1次予備選では金文洙(キム・ムンス)候補、韓東勲(ハン・ドンフン)候補、洪準杓候補の3人が接戦だったが、今度は弾劾反対票が金候補側に集まったという評価が出た理由だ。金候補より遅れて韓悳洙(ハン・ドクス)大統領権限代行との一本化、いわゆる「ビッグテント論」に同意した点も不利に作用したと解釈される。
3次予備選に進出した金候補と韓候補は洪氏の政界引退を引き止めた。金文洙候補は「まだ最後の戦いが残っている」とし「政界引退は今ではない」と投稿した。韓東勲候補も洪氏に電話をかけて引退を引き止めた。洪氏と共に脱落した安哲秀(アン・チョルス)議員は「国民と党員の選択を謙虚に受け入れる」とし「誰が最終候補になろうと、李在明(イ・ジェミョン、共に民主党候補)に政権交代するのを防ぐために自分の力を捧げる」とコメントした。
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