23日(現地時間)、米ホワイトハウスで記者らと対話するトランプ大統領 [AFP=聯合ニュース]
そして「今回は韓国のリーダーシップ空白のためにすぎない」とし「新しい大統領の就任は、非理性的なほど過度なトランプ大統領の要求が経済と安全保障の全分野に拡大・融合する転換点になるだろう」と話した。
韓国の外交・安保時計は弾劾で停止した。しかしトランプ大統領が変えた国際情勢は韓国を待たない。新大統領は6・3大統領選挙と同時に外交戦争に参戦しなければいけない。
6月15-17日にはカナダで主要7カ国(G7)首脳会議が開かれる。主催国のカナダが韓国を招待する場合、新大統領の外交デビュー舞台となる可能性がある。ただ、会議は「初顔」大統領を温かく歓迎する雰囲気とは距離がある。
トランプ大統領は主催国カナダを「51番目の州」と呼び、日本・ドイツ・英国・フランス・イタリアなどには最悪の侵害国として懲罰的関税で脅迫している。運よく招待されても韓国の席はテーブルの「末席」だ。しかも今回は連合する友軍もいない。
外交筋は「米国よりもむしろ日本など周辺国で韓国大統領選挙に対する関心が高い」とし「韓国は対米交渉で連合する余地があるのか、それとも韓国を徹底的に踏んで米国の『寵愛』を受ける独自生存戦略を駆使するのかを判断するため」と伝えた。続いて「当然のことだが、外交では自国の利益以外には血も涙も存在しない」と強調した。
G7に続いて24-26日にはオランダで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれる。トランプ大統領が「安保ただ乗り」と主張する機構だ。前大統領は3年連続でNATO会議に出席した。そして7月9日にはトランプ大統領が通知した90日間の相互関税猶予が終了する。
ところが韓国の政治は国際情勢とはかけ離れた「ガラパゴス」に向かっている。民主党の大統領候補らは約束したように安保戦略について徹底的に口を閉じていて、国民の力の候補らは米国が最も警戒する核武装論を繰り返している。このうちの誰かが大統領になる可能性が高い。このような渦中にも外交時計は「残忍な6月」に向かって進んでいる。
カン・テファ/ワシントン特派員
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