金建希(キム・ゴンヒ)氏(尹錫悦前大統領夫人)
法曹界によると、ソウル南部地検仮想資産犯罪合同捜査団は20日、チョン氏をユン元統一教世界本部長から数億ウォンを受けた容疑(斡旋収賄)で取り調べ、ユン氏からダイヤモンドのネックレスを受けた経緯も集中的に追及した。その前に検察はユン氏に対する取り調べで「金建希氏への贈り物の目的で渡した」という供述を確保したという。
これに先立ち2022年6月、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の就任後の最初の海外訪問でNATO首脳会議に出席した当時、金建希氏が着用した6000万ウォン(約600万円)台のヴァンクリーフ&アーペルのネックレスに関連して財産申告漏れという声が出てきた。大統領室は「借りたもの」と釈明した。その後、ユン氏がチョン氏に「金建希氏に贈るものであり、借りるべきでない」という趣旨でネックレスを渡したと検察は把握した。
検察はこの贈り物が尹前大統領夫妻との対面の斡旋、統一教の事業、検察・警察人事と関連した要求の見返りではないかと調べている。実際、ユン氏が尹前大統領夫妻と会った状況が表れたからだ。ユン氏は2022年5月の統一教の公式行事で「私は3月22日に大統領を訪れ、1時間ほど単独面談した」と述べたという。
検察が確保したチョン氏の携帯電話によると、ユン氏が2022年12月にチョン氏に「大きな絵を共に作ってみよう。PF(プロジェクトファイナンシング、不動産開発関連の融資)をめぐり産業銀行なども議論の対象になり得ると意見を交換する」というと、チョン氏は「金融界はユン某議員が解決することができる」と答えたりもした。また、統一教関連の捜査を担当する検察・警察人事に対する履歴書がチョン氏の携帯電話から発見されたりもした。
検察は金建希氏が実際にこのネックレスを受けたかどうかも捜査するとみられる。ユン氏は最近、検察の調査過程でこうした疑惑を認めたが、チョン氏は「なくした」と疑惑を否認したという。統一教の関係者は「ユン氏は2023年以降、統一教の業務をやめている。ユン氏個人のこと」と説明した。
2018年の地方選挙公認献金疑惑で始まった乾真法師の各種利権介入疑惑は統一教側の金品授受疑惑に広まっている。検察はチョン氏の2022年地方選挙公認介入、大統領室人事介入なども捜査中だ。ユン議員はSNSで「公認要求や人事請託を聞き入れる位置にいなかった」と釈明した。
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