韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が21日午前、ソウル中央地方法院(地裁)417号法廷で開かれた内乱首謀容疑に対する2回目の公判に出席して被告人席に座って裁判開始を待っている。[写真 写真共同取材団]
尹氏はソウル中央地方法院(地裁)刑事25部(部長判事チ・グィヨン)の審理で開かれた内乱首謀事件第2回公判に弾劾審判の時のような濃い藍色のスーツに赤いネクタイを締めて拘束被告人控室を通じて入場した。裁判部は「メディアなどの法廷撮影申請があり、国民の知る権利などを考慮して公判開始前の法廷撮影を許可した」と説明した。裁判長のチ部長判事が午前10時1分「公判を進めるために撮影を終了する」と述べ、法廷内を整理するまでの約4分間、尹氏に対する撮影が続いた。
14日の第1回公判で93分間直接弁論に出た尹氏はこの日午後5時まで発言しなかった。この日は証人のチョ・ソンヒョン陸軍首都防衛司令部第1警備団長とキム・ヒョンギ特殊戦司令部第1特戦大隊長に対する被告人側の反対尋問が開かれる日だった。代わりに顔を机側に下げたままうとうと居眠りする姿が何度もみられた。眠気を振り払おうと目尻を手でこすったり、隣の席の尹甲根(ユン・ガプグン)弁護士と時々言葉を交わしたりした。
尹氏は午後5時を越えて裁判を終えるころ、約6分間発言した。「戒厳は価値中立的なもので、刃物と同じもの」としながら「刃物を使ったからといって無条件で殺人と言わないように、民主憲政秩序を押し倒して司法機関、憲法機関を同時に無力化して大統領が独裁をしてこそ内乱という観点で裁判ができる」と主張した。あわせて「長期独裁のためのクーデターであることが証明されなければならない」とし「12・12と5・18で新軍部の戒厳は一つの国政掌握手段にすぎず、戒厳は内乱と同じではない」と主張した。
尹氏は「内乱罪の法理とロジックをしっかりと立てて裁けば、本質と関連ないものをあえて証人尋問する必要はない」とし、裁判進行に対しても一言述べた。これに対して「裁判部が明確な基調で進めている裁判を疑うことは間違ったことで、検察が合理的な疑いがなくなる時まで有罪立証をすることは尊重しなければならない」として裁判長が制止する場面もあった。
この日、チョ団長は「李鎭遇(イ・ジヌ)首都防衛司令官が『国会境内に入って国会出入り人員を統制せよ』と指示し、当時私が伝達された脈絡で『人員』は『国会議員』以外になかった」と再度証言した。国会に入った特殊戦司令部兵力を指揮したキム・ヒョンギ大隊長も「イ・サンヒョン第1空輸旅団長から『郭種根(クァク・ジョングン)特戦司令官が大統領から聞いたのは、扉を壊してガラス窓を割ってでも国会議員を引きずり出せという指示を受けた』という伝達を受けた」と陳述した。キム大隊長はこの日「二等兵から始めて23年軍生活をしながら国と国民を守ったきたのであって、人には忠誠を尽くしません」と続けた。これは尹氏が2013年、国家情報院コメント捜査当時の国政監査発言で有名になった文章だ。キム大隊長は「命令は国と国民を守る任務の時に従うが、国会議員を引きずり出せという任務をどうやったら遂行できるだろうか」とし「いっそ私を抗命罪で処罰してほしい。そうすれば私の部下は抗命でもなく内乱でもなくなる」と訴えた。
一方、裁判部はこの日、今年12月第30回公判まで裁判日程を定めた。追加で10回ほど公判を行う場合もあるかもしれないと予告した。
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