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【コラム】2025年韓国大統領選挙の時代精神

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

4日午前、憲法裁判所は裁判官全員の意見一致により尹錫悦大統領を罷免した。写真はこの日宣告を進行中の憲法裁判所の様子。[写真 共同取材団]

「旗が明らかでなければならない。旗が明らかならば結局は勝つことになっている」。盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が残した言葉だ。盧武鉉政権で大統領報道官を務めた尹太瀛(ユン・テヨン)氏の『記録』に出てくる。政治の言葉は国民の心を読み取って動くようにしなければならない。政治リーダーならば旗を掲げていなければならない。旗は国民と国が進むべき場所を示す。旗の別の名前は時代精神だ。

質問を投げることができる。6月3日の大統領選挙の時代精神は何か。韓国で総選挙・地方選挙と比較して大統領選挙が持つ意味は全く違う。その理由のひとつが時代精神にある。時代精神とは過去と現在を診断し未来を模索する価値の集約だ。韓国社会で大統領を選出するのは候補者が高く掲げた旗、すなわち時代精神が社会的討論を経て国民的同意を形成していく過程だ。

時代精神は1人で存在するのではない。歴史と社会の中に置かれて鋳造される。前に話した過去と現在の診断とはこれに対していう言葉だ。時代精神が国民の多数の支持を得るためには韓国が歩いてきて立っている場所に対する冷徹な認識が要求される。その認識は誤った「騒音」を除去し意味ある「信号」を見つけ出す過程だ。2025年現在、この過程で重要なのが韓国社会になじんだ「二重の世界」との決別だと私は考える。


最初は「87年体制」だ。12月3日の非常戒厳から4月4日の大統領罷免に至るまで国民の多くの視線を集めたのは帝王的大統領制の陰だ。逆説的なのは、2度の大統領弾劾でみるように「87年体制の限界」を「87年体制の力」で阻止したという事実だ。87年体制には「すべての権力は国民から出る」という憲法第1条第2項の国民主権の市民的エートスが含まれている。このエートスが韓国の民主主義の底力を作り上げてきたことに注目しなければならない。

87年体制の明暗は社会科学の古典的な「構造と個人」の問題を熟考させる。87年体制が民主主義の危機を生んだとすれば、その原因には勝者独占という制度的要因とリーダーシップ貧困という主体的要因が結び付いている。87年体制を克服するためには制度的次元の「87年憲法」の改正と主体的次元の寛容と妥協のリーダーシップがともに要求される。権力分散に向けた憲法改正をこれ以上先送りすることはできない。同時に民主的リーダーシップと政治文化構築もまたこれに劣らず重要だ。

2番目は「97年体制」だ。1997年の通貨危機後に韓国経済を牽引してきたのは世界化と新自由主義だった。97年体制にも明暗が存在する。世界化された新自由主義秩序は対外的に開放戦略が避けられない韓国の国民経済に成長の条件を提供したのに対し、対内的には経済的・社会的格差を増大させた不平等の原因を作った。対外的開放の利益を対内的福祉の資源でどのように活用するのかの好循環は政府政策の最も重要な課題だった。

97年体制は2008年の金融危機後に2つの挑戦に向き合ってきた。ひとつが所得と資産の二極化だとすれば、もうひとつは自由貿易時代から新保護主義時代への転換だった。米トランプ政権発の「関税戦争」は新保護主義国際秩序の新段階を予告している。6月4日に発足する韓国新政権の政策の中心には成長と分配だけでなく開放と福祉の「二重的好循環」、そして米中覇権競争時代に積極的に対処する国益中心の通商と外交政策がなくてはならない。

今回の大統領選挙で私が期待するものとしては、新しい国家と社会に向けた時代精神だ。87年体制と97年体制を同時に克服するためには持続可能な民主主義と経済モデルを用意しなければならない。この過程はダロン・アセモグルとジェームズ・ロビンソンが概念化した「狭い回廊」に入る道だ。狭い回廊は傲慢な政府と無政府的社会の間に存在する通路だ。経済・文化先進国を強固にするためには狭い回廊の中で国と市民社会が生産的で協力的なバランスを取らなければならない。

持続可能な経済成長と民主主義に盛り込むべき目標は明らかだ。最初に、成長なくして福祉はない。限りない科学技術革命に対応して新しい成長を作るための産業生態系と社会大妥協のビジョンを出さなければならない。2番目に、民主主義は制度と文化がともに進むシステムだ。権力分散に向けた87年憲法改正と国民統合に向けた政治文化革新の改革案を提示しなければならない。韓国社会を支えてきた2つの基本的な力、すなわち経済成長と民主主義に対して候補者は自分たちの時代精神を明らかにしなければならない。

旗のまた別の名前は声だ。声の真の主人公は国民だ。未来に向かって市民が切実に叫ぶ希望の声を政治リーダーが代議し代表することが民主主義の本領だ。複数の声が競争し投票で選ばれる過程がまさに大統領選挙だ。明らかな旗、新しい未来を約束する時代精神を待つ者、決して私だけではないだろう。

金皓起(キム・ホギ)/延世(ヨンセ)大学社会学科名誉教授



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