中国南西部貴州省に位置した花江峡谷大橋の様子(1月17日撮影)。[写真 新華=聯合ニュース]
花江大橋が建設中の北盤江周辺は「地割れ」と呼ばれる険しい峡谷を誇る。CNNは「中国は全土でインフラ整備を進めており、深圳市から西に約1300キロ離れた貴州省のような、比較的開発が遅れている山岳地帯に注力している」とし「(花江大橋が刊行すれば)花江大峡谷の横断時間は2時間からわずか1分にまで短縮される」と伝えた。
中国共産党機関紙「人民日報」によると、2022年1月に始まった工事は6月30日の完工を控えている。工事関係者は「現在、工事の進捗率は95%で、今年下半期に開通する予定」と話した。
米時事週刊誌「ニューズウィーク(Newsweek)」は花江大橋の工事の進行速度に注目した。カナダ・カルガリー大学土木工学科のMamdouh El-Badry教授は「この程度の規模の工事は一般的に5~10年かかる」とし「中国は環境問題や地域の反対は気にしないので建設を加速することができた」と同誌に語った。
◇「橋の建設で3880億ドルの莫大な借金」
一部では中国がそれほど必要ではない大規模土木工事を繰り返しているという批判も出ている。貴州性は中国で貧しい省の一つだが、世界で高い橋トップ100に入る橋のうち半数近くがここに集中している。
これに先立ち、中国国務院は2012年貴州省の開発のために交通インフラ改善計画を出したが、その後同省には23件に達する大橋と高速道路が作られた。花江大橋付近に位置する標高565メートルの北盤江大橋は、2016年の完工から10年も経たないうちに世界最高のタイトルを明け渡すことになった。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、相次ぐ橋の建設によって貴州省は2022年基準で3880億ドルの借金を抱え込むことになった。負債に対する年間利子支払額だけで8億ドル(約1兆1000億ウォン)と推算される。WSJは「過去10年間の莫大な投資で貴州省は中国で最も速く成長する地域の一つだったが、コロナ禍と不動産市場の沈滞が貴州省を襲った」と伝えた。
通行需要が充分ではないという指摘もある。オックスフォード大学経営学科のAtif Ansar教授は「このようなインフラは両刃の剣」としながら「一旦作れば需要は後からでもどうにかなるという考えは、すでにインフラが数多く整っている中国では通用しない」と話した。
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