崩壊事故が発生した京畿道光明市の新安山線地下鉄トンネル工事現場で12日、救助隊員が行方不明者を捜索している。11日、京畿道光明市のヤンジ交差点付近でトンネル工事現場と上部の道路が崩壊する事故が発生した。 [聯合ニュース]
事故の原因は異なるが、共通点は発生場所が地下空間という点だ。人口が密集した都市の地下空間で何が起きているのかという不安感が強まっている。光明の新安山線工事現場では事故発生の15時間前に、工事中の地下トンネル内で柱に亀裂が生じたという報告が関係当局にあった。明逸洞のシンクホールは周辺で進行中だった地下鉄9号線延長工事が原因という専門家の意見が提示されている。釜山市沙上-下端線の工事現場では昨年9月にも大型シンクホールが発生したが、当時は豪雨と不十分な工法などが事故の原因に挙げられた。エオゲ駅前のシンクホールはソウル市西部道路事業所などが事故の原因を調査中だ。
地盤沈下の危険度を考慮した地下空間の詳細地図作成作業も加速する必要がある。ソウル市が上・下水道管とガス・通信管などの情報を総合した「優先整備区域図」という資料があるが、正確性が落ちるため補完が急がれる。ソウル市も認めている部分だ。一部では住宅価格に関連して地下情報を非公開にしたのではという主張もあるが、ソウル市は認めなかった。こうした不正確な情報で混乱を招かないためにも詳細な地質情報や地盤沈下危険度を分析した「安全地図」を作成するというのがソウル市の説明だ。
都市管理で地下空間はその重要性と比較して軽視されやすい領域だ。平常時に目に見えず、自治体の首長が政治的功績として前面に出しにくいのが現実であるからだ。それでも警戒を緩めてはいけない。特にソウル市は人口膨張期の1960-80年代に埋設した上・下水道管など老朽地下施設が少なくない。地下空間の安全かつ体系的な管理は市民の生命と直結する問題という事実を忘れてはならない。
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