尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領が８日にもソウル漢南洞（ハンナムドン）の官邸に滞在している。この日、官邸では尹前大統領夫妻の引越しの荷物が私邸の瑞草洞（ソチョドン）高級マンション「アクロビスタ」に向かう場面が捉えられた。現在、１１日退去説が有力視されている。

大統領警護処関係者は「瑞草洞アクロビスタが共同住宅なので警護計画などを点検するのに時間がかかっている」とし「できれば一日も早く出たいのが大統領の気持ちだろう」と伝えた。

国民の力では、尹前大統領の離党などをめぐって衝突した。親韓系の金鐘赫（キム・ジョンヒョク）元最高委員は８日、ラジオ番組で「８人の憲法裁判官全員が罷免決定を下したので、わが党は尹前大統領と金建希（キム・ゴンヒ）夫人とは絶縁しなければならない」と主張した。６回当選の趙慶泰（チョ・ギョンテ）議員も前日、ラジオで「（尹前大統領と）絶縁しなければ、（大統領選挙は）敗北だ」とし、「我々が勝つためには、非常戒厳という違憲・違法行為で弾劾された大統領との絶縁は必然的だ」と述べた。


反面、尹相現（ユン・サンヒョン）議員は「我々は前職大統領の資産と負債をともに背負っていくしかない」として「絶縁より恐ろしいのが分裂」と対抗した。権盛東（クォン・ソンドン）院内代表は８日、国会で記者団に「わが党はひたすら６月３日の大統領選挙で勝利するという目標で候補を決め、選挙キャンペーン展開について考えているだけ」と述べた。