大韓航空旅客機。[写真 聯合ニュース]
7日、航空業界によると、同社の国際線機長Aさんと副機長Bさんの間の殴り合いは昨年12月19日に起きた。二人は仁川(インチョン)からオーストラリア・ブリスベンに向かう路線を運航した後、現地に滞在していた。
二人はホテルで12・3非常戒厳事態や尹前大統領の弾劾必要性などについて話をしている途中で口論に発展し、最終的には殴り合いのケンカとなった。この事件でAさんは負傷して救急車で現地病院に運ばれ、オーストラリア警察まで出動したという。
同じチームでフライトに出た二人は結局帰国便の運航に参加できず、その後、それぞれ別の便で韓国に帰国した。大韓航空が代替人材を急きょブリスベンに派遣して運航に支障はなかった。
大韓航空は最近中央賞罰委員会を開いてAさんとBさんを免職処分にした。暴行現場にいたもう一人の機長は3カ月の停職処分を受けた。8時間以上の長距離フライトの場合、機長2人と副機長1人が一つのチームとして編成される。
使用側が重い懲戒を決めた背景には、運航乗務員は次の飛行を準備するいわゆる「レイオーバー(lay over)」期間に休息を取らなくてはならなかったにもかかわらず、相互安全に留意しなかったうえ、会社の品位を大きく傷つけたという判断が働いたことが分かった。
パイロットらは会社の決定に従わず、地方労働委員会に陳情書を提出した状態だ。同僚パイロットらも懲戒程度に対して再考の余地があるとして善処を訴える署名運動を行った。事件が操縦席など機内ではなくホテルで発生した点、ユニホームを着て会社の名誉を失墜するようなことをしてはいけないという内部規定があるが、当時ラフな服装だった点を挙げながらだ。
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