米国発の相互関税の衝撃で7日の韓国総合株価指数(KOSPI)は前営業日より5.57%下落の2328.20で取引を終えた。ソウルのKEBハナ銀行ディーリングルーム電光掲示板にこの日の終値が表示されている。チョン・ミンギュ記者
これまで粘り強い上昇傾向を見せていた金までこの日一時1オンス=3000ドルを下回った。ニューヨーク商品取引所では日本時間7日午前9時30分、前営業日より1.12%下落した2999.7ドルで取引された。4日には1日で3%近く急落した。世界的な証券市場急落で損失を出した一部投資家が現金確保に向け金を売った影響と分析される。NH投資証券のファン・ビョンジン研究員は「パニック売りの影響で金など貴金属を除いた原材料価格はしばらく下落幅が拡大するかも知れない」と話した。
国際通貨市場ではこれまで劣勢だった円が強勢を示した。安全資産に投資需要が集まった影響だ。ドルや円に比べウォンが大きく下落し、7日のソウル外国為替市場でウォン相場は100円=1008.21ウォンで取引を終えた。前営業日の981.82ウォンから2.7%のウォン安となり、この3年ほどで最安値水準を記録した。1000ウォンを超えたのは2023年4月27日の1000.26ウォンから約2年ぶりだ。
同じく安全資産に選ばれる米国債10年物利回りは午後4時20分基準3.9%台まで下がった。4%台を下回るのは昨年10月4日から約6カ月ぶりだ。投資家が株式を売り国債を買って債券価格を引き上げた。これらが円高にもベッティングし、今月初めに150円台で推移していたドル相場はこの日145円台後半まで円高が進んだ。
iM証券のパク・サンヒョン研究員は「予想より高い相互関税率を割り与えられた日本政府の立場では米国との交渉を控えて円高を誘導できるという一部の期待感も円の上昇幅を拡大した」と分析した。
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