李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表が4日、国会で憲法裁判所の弾劾認容決定に対する立場を明らかにするため会議場に入っている。 [聯合ニュース]
共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は4日、憲法裁判所の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領罷免宣告後、「これから本当に大韓民国が始まる」という立場を発表し、このように述べた。李代表は「済州(チェジュ)4・3、光州(クァンジュ)5・18の英霊が、銃刀とタンクの前で対抗した国民が、不当な命令を拒否した将兵の勇気が今日、この偉大な光の革命を率いた」と述べた。
李代表を含む党指導部は宣告の1時間前のこの日午前10時、非公開最高委員会議を開いた後、弾劾審判の生中継を視聴した。2017年3月の朴槿恵(パク・クネ)元大統領罷免当時には視聴の場面を取材陣に公開したが、今回は公開しなかった。文炯培(ムン・ヒョンベ)憲法裁長権限代行が午前11時に宣告を始めて「尹錫悦大統領を罷免する」という主文を朗読するまでの22分間、会議場の外部には特に声が出てこなかった。
民主党はこの日、こうした結果について国民のおかげと強調した。「光の革命を遂げた偉大な国民の勝利」(趙承来首席報道官)、「光の革命! 光の国民に感謝」(金民錫最高委員)、「『光の革命』を国民と成し遂げる」(全賢姫最高委員)などと似たメッセージが続いた。国会弾劾訴追委員団長を務めた鄭清来(チョン・チョンレ)議員も宣告直後、憲法裁の前で「政権は短く、国民は永遠だ。政権と国民が戦えば結局は国民が勝つ」と述べた。
李代表は宣告直後に続いた非公開最高委員会で「大統領の罷免はそれ自体が悲劇であり、言動を慎重にしよう」という趣旨で強調したという。朴賛大(パク・チャンデ)院内代表も議員団に「傲慢、軽率に見えないよう言動に特に気をつけてほしい」というメッセージを送った。
厳粛ムードを維持しながらも表情は隠せなかった。この日、民主党の議員総会現場では安堵と歓呼が続いた。議員らは互いに握手しながら「ご苦労さま」「おめでとう」という言葉をかけた。憲法裁の早期宣告を求めて断食を強行した李在康(イ・ジェガン)議員らに向かって「かなりやせた」とし「芸能人が来た」などと冗談を言ったりもした。朴院内代表は「国民の力は尹錫悦を保護して内乱に同調し、社会的混乱を深めたという拭えない大きな責任がある。国民の力は1号党員の尹錫悦を直ちに除名し、内乱同調行為に加わった所属議員をすべて懲戒するべきだ」と声を高めた。
憲法裁の全員一致罷免決定は、李代表と民主党が12・3戒厳事態後122日間待ち続けてきた最高のシナリオだ。親李在明派議員らは電話で「先月26日の公職選挙法控訴審無罪宣告に続く『クリーンヒット』」とし「尹錫悦弾劾棄却・却下など少数意見もなく、懸念していた政治的余震も最小化された」と話した。柳寅泰(ユ・インテ)元国会事務総長はこの日、国会放送で李代表の大統領選挙出馬について「これまで(裁判)宣告がまだ出たものもなく(民主党)候補になるために越えるハードルは低い」と述べた。
李代表はこの日「統合」と「安定」を強調した。李代表は「現職大統領の2人目の弾劾があったことは大韓民国憲政史の悲劇」とし「私自身を含む政界の全員が深く省察し、責任を痛感しなければいけない」と述べた。この日午後、記者らに対しては「いま最も重要な課題は速かに国を安定させ、国民が安心して生業に従事できるよう経済や民生を安定させること」とし「国家的な分裂や対立葛藤が最小化されるよう民主党も私も努力する」と述べた。前日まで「12・3親衛軍事クーデター計画には5000-1万人の国民を虐殺しようとしていた計画が含まれている」として対決構図を強調したのとは違う態度だった。
7、8日の代表職辞任と大統領選出馬公式化が議論される李代表はこの日、国会を離れながら「(週末の日程は)あれこれ考えることが多い。整理することも多い」と話した。早くから準備してきた陣営の構成は最終段階にある。尹昊重(ユン・ホジュン)議員(選挙対策委員長)、姜勲植(カン・フンシク)銀(選挙対策本部長)、金泳鎮(キム・ヨンジン)議員(政務総括)など主要名簿が内部的に確定した。民主党中央党舎から200メートルの距離にあり、いわゆる「選挙明堂」と呼ばれてきた国会前の汝矣島(ヨイド)竜山ビル内の事務室がベースキャンプだ。民主党の関係者は「尹前大統領に対する宣告が予想より遅れる間、水面下で大統領選挙準備をかなり進めた」と伝えた。
一方、「李在明優勢論」の中で出馬を検討している非李在明派の候補らも一斉に「罷免は終わりでなく国家大改造のための新たなスタート」(金慶洙元慶南知事)、「新しい大韓民国を開くべき」(金東兗京畿道知事)などの立場を表した。金富謙(キム・ブギョム)元首相はフェイスブックに「もう分裂の時間を克服して統合の場を開かなければいけない」と投稿した。
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