1月23日午後、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がソウル鍾路区(チョンノグ)憲法裁判所で開かれた弾劾審判第4回弁論期日に出席している。[写真 ニュース1]
3日、保守陣営には憲法裁判所が「棄却・却下5、認容3」の意見で国会の尹大統領弾劾訴追を却下するだろうという私設情報紙(チラシ)の情報が急速に広がった。金福馨(キム・ボクヒョン)・金炯枓(キム・ヒョンド)・鄭貞美(チョン・ジョンミ)・鄭亨植(チョン・ヒョンシク)・趙漢暢(チョ・ハンチャン)裁判官は棄却や却下、文炯培(ムン・ヒョンべ)所長代行と李美善(イ・ミソン)・鄭桂先(チョン・ゲソン)裁判官は認容意見を提示したという。600字ほどのチラシは「雰囲気はすでに傾き、先週木曜日の会議での非公式投票で5対3で、却下意見がまとまった」と締めくくられている。
前日には「尹大統領、明日辞任記者会見予定」というチラシも複数のバージョンで出回った。弾劾認容を前提に、尹大統領が罷免の代わりに大統領に対する優遇が維持される下野を選択するだろうという主張だった。メディアの情報報告形式を取った「デスク情報報告」というチラシには「統室(大統領室)が弾劾認容の可能性が高くなると、宣告以降、対内外的な利点を中心に下野シナリオを検討中」としながら「今日昼食以降、国民向け談話形式の発表の有無がカギ」などの内容が入った。
有力メディア幹部が予測した弾劾結果だと包装されたチラシもあった。「○○日報の政治部長が知人に8対0で弾劾が認容されるというテキストメッセージを発送して扇動中」「某新聞政治部幹部が某企業の対官業務幹部との夕方の席で『5対3棄却』が出てくるだろうと判断すると言及した。役員と会った知人の伝言」という内容だった。その他にも憲法裁判所の評議が秘密裏に進行されて確認が難しい点を狙った各種チラシも出回った。だが大多数の場合は事実ではないか、確認ができない出処不明の情報だ。
各種未確認情報が拡散して与野党政治家が法曹界や政界を取材する記者に連絡して「どのようにして予測しているのか」「他に聞いたことはないか」と聞き込みする場合も一度や二度ではなかった。与党のある重鎮議員は「尹大統領弾劾宣告をいつ行うかを巡って与野党が右往左往したのがまさに数日前の状況だ。誰か確実な情報を知っているのなら、このようなことはあっただろうか」とし「憲法裁判所が今まで維持してきた保安水準から判断して、宣告直前までどのような結果が出るのか、誰も予想するのは容易ではないだろう」と話した。
一方、相次ぐ出処不明のフェイクニュースが拡散したことを受け、警察は迅速な捜査を通じて社会混乱を防ぐという方針を打ち出した。李鎬永(イ・ホヨン)警察庁長官職務代行は2日、全国警察指揮部の動画会議で「国民の不安をあおり、社会的混乱を引き起こすオンライン上のフェイクニュース・デマに対して速かに捜査する」と話した。
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