31日(現地時間)、米ホワイトハウスのオーバルオフィスでトランプ大統領が行政命令に署名する前、取材陣の質問に答えている。 AP=聯合ニュース
2019年6月、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とトランプ米大統領が板門店(パンムンジョム)軍事境界線(MDL)で握手している。 朝鮮中央通信=聯合ニュース
トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで、「金正恩委員長と連絡をとる計画があるのか」という取材陣の質問に「そうだ」と答え、「皆さんはこの話を聞くのを好まないだろうが、私は金正恩委員長と良い関係を持っている。それは大変重要なことだ」と述べた。続いて「我々は非常に親密に意思疎通をしている」とし「知られている通り彼は核保有大国を率いる非常に賢い人(very smart guy)」と評価した。
トランプ大統領は昨年の大統領選挙中と就任後に何度か金正恩委員長との良い関係を強調しながら交渉の意思を表した。そのたびに北朝鮮を核保有国と認めるような表現を使用し、波紋を呼んだ。
トランプ大統領は昨年10月の選挙演説で「北朝鮮はとても深刻な核保有国(very serious nuclear power)」と発言した。昨年3月にも北朝鮮を「巨大な核保有国(big nuclear power)」と呼んだ。
1月20日の大統領就任式当日にも北朝鮮関連の質問に「彼(金正恩委員長)はもう核保有国(nuclear power)」と答えた。13日にルッテ北大西洋条約機構(NATO)事務総長に会った席でも「彼(金正恩委員長)が核保有国であるのは明らかだ」と話した。
トランプ大統領はこの日、金正恩委員長と具体的にどんな意思疎通をしているかについては明らかにしなかった。朝米間で非公式的な接触が現在進行していることを示唆した可能性もあり、過去に北朝鮮と意思疎通をした事実に改めて言及したと解釈する余地もある。トランプ大統領は1月23日に放送されたFOXニュースのインタビューでも、金正恩委員長にまた連絡するのかという質問に「そうする」と答えた。
トランプ大統領は取材陣との対話で、1期目当時の金正恩委員長とのやり取りも回想した。トランプ大統領は2017年に金正恩委員長を「リトルロケットマン(little rocket man)」と呼びながら関係が悪化した状況などに言及した後、「ある日、彼らが会いたがっているという電話を受け、我々は会って、良い関係を維持した」と語った。
続いて2019年に金正恩委員長の手を握って軍事境界線を越えながら北朝鮮を訪問したことに関連し、「私は軍事境界線に足を踏み入れた。その時、シークレットサービス(SS)がこれをどう見たかは分からない。彼らはそれほど好まなかった」と話した。
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