慶南山清郡で始まった山火事4日目の24日、山清郡矢川面でヘリコプターが鎮火のため水をかけている。 ソン・ボングン記者
28日の中央災難安全対策本部と山林庁によると、1週間に全国で同時多発的に発生した11件の中・大型山火事は大きく▼慶北義城(ウィソン)から始まり、安東(アンドン)・青松(チョンソン)・英陽(ヨンヤン)・盈徳(ヨンドク)などに広がった山火事と慶州(キョンジュ)・奉化(ボンファ)山火事など7件▼慶南山清(サンチョン)・河東(ハドン)山火事▼蔚山(ウルサン)、温陽(オンヤン)・彦陽(オンヤン)山火事▼忠北沃川(オクチョン)、全北茂朱(ムジュ)などその他地域の山火事に区分される。このうち最も被害が大きかった慶北地域の7件の山火事が発火から149時間後に鎮火した。
林尚燮(イム・サンソプ)山林庁長はこの日午後、義城郡山火事現場指揮所で開かれたブリーフィングで「義城から始まった慶北地域の山火事は28日午後5時を基準に鎮火を完了した」と明らかにした。この日まで暫定集計された慶北地域の山火事の影響区域は全4万5170ヘクタールで、ソウル市の面積の74.6%規模。蔚山、温陽・彦陽の山火事は27日午後8時ごろ鎮火され、慶州・奉化、全北茂朱、忠北沃川の山火事もすべて鎮火を完了した状態だ。
現在は慶南地域の山火事だけが残っている。山林当局は智異山(チリサン)圏域防御ライン構築を強化して拡大防止に注力している。山火事が一時は智異山の主峰の天王峰(チョンワンボン)南側4.5キロまで近づき、山林当局は火の前に長さ2キロの防火線を構築して天王峰を死守している。政府は盈徳・河東に広がった火が消えたことで智異山圏に人員・装備を移動・配置し、鎮火作業を進めている。
同時多発的に発生した山火事は大規模な人命被害をもたらした。28日現在、死亡28人、負傷39人と死傷者は計67人と集計された。慶北の4646棟をはじめ、慶南・蔚山・茂朱などで計4737棟の住宅とビニールハウス・倉庫などに被害が発生し、山清郡東医宝鑑村などに避難中の住民は4911人にのぼる。
山火事は1週間に慶北を「焦土化」させた。25日の風速27メートルの強風は山火事を義城・安東を越えて青松・英陽・盈徳まで拡大させた。1時間あたり平均8.2キロの速度で山火事が広がり、一部の地域は停電となり、通信が途絶えた。
ユネスコ世界文化遺産の安東河回村(ハフェマウル)など文化遺産も危機に直面した。山火事は河回村から5キロ、屏山(ビョンサン)書院から3キロの距離にまで近づいた。山林当局も1分あたり4万5000リットルの水を噴射する大容量放射砲を稼働し、ヘリコプターを利用して鎮火作業をする総力対応を見せた。国家指定遺産11件と市・道指定遺産12件にも被害が発生したことが確認された。孤雲寺(コウンサ)の国家指定文化遺産宝物である駕雲楼と延寿殿宝物2件は全焼した。
韓国慶尚北道の「怪物山火事」 1週間ぶり鎮火(2)
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