慶尚南道山清郡(キョンサンナムド・サンチョングン)で21日に発生した山火事鎮火作業が3日間続いている中、23日、矢川面(シチョンミョン)でヘリが水を撒いて鎮火している。ソン・ポングン記者。
青松郡(チョンソングン)も午前一時、PM2.5の濃度が557μg/㎥まで急騰した。英陽(ヨンヤン)・奉化(ポンファ)・栄州(ヨンジュ)・醴泉(イェチョン)も「非常に悪い」基準をはるかに上回る異例の高濃度を記録した。弱り目にたたり目で、ゴビ砂漠などで黄砂が持続的に発生し、28日まで韓半島(朝鮮半島)に流入し、大気の質をさらに悪化させる見通しだ。
山火事の煙は数週間空気中に留まり、数百キロを移動することができる。また、PM2.5と一酸化炭素、揮発性有機化合物などが混合されており、一般的な大気汚染より毒性が強く健康に致命的だ。煙を飲むと、煙霧の中の小さな粒子が肺の奥深くに浸透し、血管を通じて体全体に広がり、身体のすべての器官に影響を及ぼす可能性がある。米UCLA研究チームは2008年から2018年までカリフォルニア州の山火事から発生した粒子状物質による汚染で5万人余りの早期死亡者が発生したと推定した。
特に、山火事が1週間近く続いている慶尚北道義城(ウィソン)などは、高齢者人口の割合が全国で最も高い水準だ。山火事の長期化が住民の健康に致命的だという懸念が出ている理由だ。ウソク大学消防防災学科のコン・ハソン教授は「火が燃える時、粒子状物質と一酸化炭素だけでなく、毒性の強い発がん性物質も排出される」とし「出かける際はKF94以上のマスクをつけなければならない」と呼びかけた。
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