孫興慜(ソン・フンミン)
今回の調査は、最近一部の競技場の芝生管理問題が浮き彫りになり、選手の競技力低下およびけがのリスクが提起されたことによる措置だ。
サッカー場の芝の状態は最近話題だ。
25日に水原(スウォン)W杯競技場で行われたヨルダン代表との2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア3次予選第8戦で1-1で引き分けた後、韓国代表の主将・孫興慜(ソン・フンミン、トッテナム)はホームの芝に遺憾を表しながら「アウェーで強い理由があるのでは」と話した。
孫興慜はこの日、ミクストゾーンで「ホーム試合であるだけに最も良いコンディションと最も良い環境でするべきでだが、そうではなく改善されないのが残念だ」とし「選手たちの思いを代わりに話すのも難しいが、このような部分にもう少し注意を向けてほしいということは必ず話したい」と語った。
代表チームは3次予選のホーム4試合のうち3試合で引き分けに終わった。半面、むしろアウェーでは3勝1分けだ。韓国は芝の問題でソウルW杯競技場で試合を開催できなかった。20日にオマーンとの第7戦が行われた高陽(コヤン)総合運動場と、ヨルダン戦が行われた水原W杯競技場も芝が満足できる状態ではなかった。もちろんオマーンやヨルダンもアウェーで同じ芝、同じ環境でプレーしていると主張する人たちもいる。
孫興慜は「もっとやれるのに、ホームでするのに(芝が)足かせになればどこで勝てばよいのかという考えになる」と「多くの人たちには言い訳として聞こえるだろうが、サッカー選手は本当に小さなディテールで勝負が決まる。ディテール一つ一つが勝ち点1をもたらすか3をもたらすかの差を生むため、もう少し考えてもらえればいい」と強調した。
ドイツでプレーする李在成(イ・ジェソン、マインツ)も24日、ヨルダンとのホーム試合を控えた記者会見で芝生に関する質問に「試合の前日に芝や環境の問題を話すというのは本当に残念な現実」とし「言い訳といえるかもしれないが、確実に多くの部分で競技力に支障が生じる。そのような部分でストレスを受けるのは事実」と話した。
文化体育観光部と連盟はこうした芝の問題を解決するため、連盟内に芝管理担当部署を新設し、日本など先進国の事例を参考にして調査に着手した。
4月から始まる今回の調査では、上半期中にすべての競技場の芝の状態と管理実態を把握して問題点と原因を分析し、競技場別の改善案を用意する予定だ。
特に競技場別の気候条件と構造的特性を考慮し▼老朽芝の張り替え▼人工芝の品質改善▼熱線および排水施設の管理強化など、実質的な改善案が出す計画だ。
また、文化体育観光部は今年から公共体育施設改善・補修支援公募事業を通じて地方自治体と協力し、芝の張り替えを含む競技場環境改善を積極的に支援する方針だ。今後、全数調査の対象も拡大していく計画だ。
文化体育観光部は「競技場の芝の状態は選手の競技力だけでなく、けがの防止、観客の観戦満足度など競技の全体的な品質とも直結する」とし「今回の調査を通じて競技場の芝の状態を実質的に改善する案を出し、連盟と球団、競技場運営の主体などとの協力・意思疎通を強化し、持続的な管理体系を用意する」と明らかにした。
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