23日、U-22代表の試合でボールを競り合う韓国(右)と中国の選手 [写真 大韓サッカー協会]
12日、大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長が天安(チョナン)サッカー総合センター建設現況に関するメディア向けブリーフィングで取材陣の質問に答えている。 [写真 大韓サッカー協会]
驚くことに国内サッカー界が受けた衝撃はそれほど大きくないようだ。最近は年齢別代表チームの試合で中国に敗れることが多いからなのか。U-17韓国代表は昨年の韓中交流戦で1-4と惨敗するなど最近の中国戦は1敗2分けだ。U-20チームも昨年、中国に0-2で敗れた。その前年にはU-23代表が中国に0-1で敗戦を喫した。韓国と対戦すれば震えるという中国の「恐韓症」は過去の話になったようだ。むしろ韓国サッカーの若い世代の「恐中症」を心配する状況だ。
逆説的に韓国サッカーは最近「新星」の豊作だ。梁民赫(ヤン・ミンヒョク、19、QPR)、ユン・ドヨン(19、ブライトン)、金志樹(キム・ジス、21、ブレントフォード)、ペ・ジュンホ(22、ストークシティ)らが「サッカー宗主国」イングランドでプレーしている。問題は韓国の年齢別代表チームがまともに管理されていない点だ。U-22代表を率いるイ・チャンヒョン監督は「不公正な判定に苦労した」とし「準備が不足していた。大会参加の主な目的は優勝でなく選手の選抜」と話した。さらにあきれるのはイ監督が正式監督でないという点だ。
大韓サッカー協会は昨年4月に黄善洪(ファン・ソンホン)監督が率いるU-23代表が40年ぶりにオリンピック(五輪)本大会進出を逃した後、1年近く監督を選任しなかった。U-22代表が出場する2026愛知・名古屋アジア競技大会を控えているにもかかわらずだ。相次ぐ中国戦の敗戦は年齢別代表チームを放置した結果と言わざるを得ない。
サッカー協会は「次期執行部が発足した後、新しい戦力強化委員会でU-22チーム監督を決める」という立場だ。また鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長の当選から1カ月が経過しても大韓体育会が承認せず、監督が空席でチーム成績が良くない責任も体育会に転嫁している。監督を選んでも決裁ができないという主張だ。黄監督の退任から1年近く何をしていたということなのか。
今月開幕予定だった小中高校の週末リーグも無期限延期となっている。監査の結果、後続措置の未履行で文化体育観光部がサッカー協会に支援金を出していないためだという。未履行の責任は文化体育観光部にあるのか、サッカー協会にあるのか。大統領が弾劾訴追で職務停止になっても権限代行体制ですべての行政が機能する大韓民国だ。サッカー協会は20日、韓国-オーマン戦のキックオフ5時間前に突如「透明、正道、責任3大行政革新案用意」という報道資料を出した。その日、11大会連続ワールドカップ(W杯)本大会進出を狙う国際サッカー連盟(FIFA)ランキング23位の韓国は80位のオマーンと1-1で引き分けた。
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