米大リーグ野球（ＭＬＢ）の看板スター大谷翔平（ドジャース）が約１カ月ぶりにブルペンピッチングを再開する。「二刀流」に復帰するための事前作業だ。

大リーグ公式ホームページのＭＬＢドットコムは２５日、ドジャースのロバーツ監督の話として「大谷が３０日からブルペンピッチングを再開する」と報道した。大谷は先月２６日以降マウンドでボールを投げず打撃にだけ集中してきた。

大谷は２０２３年９月にひじの手術を受けた。その後昨シーズンは打者に専念したが、今シーズンを控え投手復帰に向けたプログラムを消化し始めた。先月は１０日間に合計４回ブルペンピッチングを行い、最高時速１５６．１キロメートルを記録した。


当初選手と球団とも５月ごろに投手復帰することを計画したが、最近では「投手兼業日程を無理に推進しない」と立場を調整した。大谷がドジャースの核心打者を担っているだけに投手兼業を準備する過程が打撃バランスに影響を及ぼしてはならないためだ。

これと関連してドジャースのマーク・プライアー投手コーチは「私たちは大谷のような二刀流プレーヤーを管理した経験とロードマップが一度もないという事実を認めるほかない」と言及し苦しさを吐露した。ＭＬＢドットコムは「ロバーツ監督が３０日から始めるブルペンピッチングを見守った上でより正確な復帰計画を立てるだろう。球団は今シーズン後半ごろに投手兼業を始めるという計画を持ってじっくりと接近中」と伝えた。

大谷は大リーグデビュー後、先発投手と核心打者の役割を兼ね旋風的な人気を得た。大谷の異色の活躍とともに日本語の「二刀流」が大リーグファンの間でも人気の用語となった。だが２０２３年８月２４日以降はひじの負傷とリハビリにより投手としてマウンドに上がっていない。ドジャースは大谷が球速を完全に回復しても先発陣に含めない考えだ。すでに豊富な投手陣をそろえているためだ。