ヨルダン代表のアルタマリは昨年2月のアジアカップ準決勝で韓国に0-2の惨敗を抱かせた選手で、金玟哉が抜けた韓国代表が最も警戒する対象だ。 [写真 アルタマリのインスタグラム]
韓国は昨年2月のカタールアジアカップ準決勝でヨルダンに0-2で惨敗し、決勝進出が断たれた。当時1ゴール・1アシストをマークして韓国のDF陣に「トラウマ」を残したヨルダンのFWアルタマリ(27、スタッド・レンヌ)を防がなければならない。
アルタマリはアジアカップ準決勝の後半8分、朴鎔宇(パク・ヨンウ、アル・アイン)のバックパスを奪った後、スルーパスで先制ゴールをアシストした。後半21分には左足でミドルシュートを決めた。アルタマリがハーフライン付近からドリブルすると、韓国の選手らはこれを防げなかった。アルタマリは昨年10月の韓国のヨルダン遠征(韓国が2-0勝利)当時はけがで抜けていた。アルタマリは21日のパレスチナ戦で1得点1アシストをマークした。「ヨルダンの孫興慜(ソン・フンミン)」ともいえるアルタマリは、ヨルダン選手のうち唯一、欧州5大リーグの仏リーグ1でプレーしている。
アジアカップ準決勝を警告累積で欠場した金玟哉(キム・ミンジェ、バイエルン・ミュンヘン)は今回、アキレス腱のけがでまた抜ける。サイドバックの薛永佑(ソル・ヨンウ、ズベズダ)と李太錫(イ・テソク、浦項)が俊足のアルタマリを防がなければならない。キム・ファン解説委員は「アルタマリがスピードに乗れば止まらない感じがある。ヨルダン代表ではサイドから中央に切り込んでストライカーのようなプレーもする」とし「知能的に体を先に入れたり、ポジショニングで一方に追い込みながら、活動半径を狭める必要がある」と話した。アルタマリは太ももを軽く打撲していて24日は別メニューで調整したが、試合出場は可能という。
韓国は李康仁(イ・ガンイン、パリ・サンジェルマン)までがけがで抜け、孫興慜(トッテナム)に対する依存度がさらに高まった。韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督の戦術的柔軟性が求められる理由だ。洪監督が「特定の選手に依存する」という批判から抜け出す機会でもある。
洪監督はヨルダン戦を翌日に控えた24日、「アルタマリのアジアカップ当時の動きを選手団と共有した。警戒すべき選手をどれだけマークできるかが重要な勝負ポイントになりそうだ」と話した。けがから復帰したばかりのMF黄仁範(ファン・インボム、フェイエノールト)について、洪監督は「予想以上に良い状態であり、本人の(出場)意志も強い」と出場を示唆した。
3次予選で4勝3分け(勝ち点15)の韓国はB組1位だが、「場合の数」も考えなければならない。2位のヨルダンと3位のイラク(ともに3勝1敗3分け、勝ち点12)に追われているからだ。ヨルダンに敗れる場合、首位から転落し、2位にまで与えられるW杯本大会直行チケットも断言できない。組3、4位は4次予選という厳しい旅程を踏まなければならない。MF李在成(イ・ジェソン、マインツ)は「まだ韓国が1位であり、ヨルダンには十分に勝てるという自信がある」と話した。
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