資料写真[Pixabay]
韓国政府が20日、観光分野民生経済点検会議を開き、このような方案を盛り込んだ「訪韓観光市場グローバル成長戦略」を発表した。韓国観光公社によると、昨年韓国を訪れた外来観光客は1637万人で前年比48.4%増となった。コロナ禍前である2019年の93.5%水準まで回復した。
5万人以上が訪韓した国家数が21カ国から24カ国に増えた点も鼓舞的な指標だ。企画財政部関係者は「外国人観光客10人の支出は韓国人1人の1年分の消費に迫り、12人の支出は自動車1台を輸出する効果を上回る」とし「内需景気浮揚に大きな役割を果たすだろう」と話した。
だが、中国人観光客の回復速度はやや鈍い。中国は国民のパスポート保有率が5%にとどまるが、支出を基準とすると海外旅行世界1位国家だ。韓国銀行によると、中国団体観光客が100万人増加する場合、韓国の国内総生産(GDP)成長率は0.08%ポイント上昇する。韓国政府が「一時的ノービザ」のカードを取り出すことになった背景だ。
韓国政府は中国団体観光客を対象にした一時ビザ免除モデル事業を今年7-9月期中に施行する予定だ。現在、中国人観光客は済州島(チェジュド)に限り30日間ノービザ滞在が可能だ。これを全国に拡大するもので、中国観光客全体を対象にしたノービザ入国措置は今回が初めてだ。ただし韓国政府は中国専門担当旅行会社が集客する団体観光客に限ってノービザの恩恵を与える計画だ。不法滞在者増加など各種懸念材料があることから、最小限の防止策が必要という判断からだ。
これに先立ち、中国は昨年11月から韓国など9カ国に一時的にノービザ入国を許可した。韓国旅券所持者はビジネス、旅行・観光などで訪問する際、30日以内ならビザの発給を受けなくてもよい。この措置の施行以後、昨年11月から今年2月まで中国を訪れた韓国観光客は1年前に比べて31.6%増加した。
韓国政府が掲げた今年の外国人観光客誘致目標は1850万人だ。このために今年世界20都市で訪韓観光を広報する「K観光ロードショー」を開催する。観光トレンドが名所から体験に変化していることに対応して「韓国のすべて(K-everything)」を観光資源化する構想も盛り込まれた。KフードやKビューティーなどの各種産業と連携してさまざまな「繁華街」を作ろうという趣旨だ。
韓流スターが出演する韓国観光グローバル広告も製作する。2022年にはBTS(防弾少年団)が、2024年NewJeans(ニュージーンズ)が広告塔として活動した。26カ国の主要「屋外広告」に送出されるこの広告の主人公は7月に公開される。
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