トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が18日に部分的な停戦に合意し、ロシアとウクライナの戦争の終戦交渉がスピードを出す中で、北朝鮮は経済・保健分野の代表団をロシアに送り、多様な協力案を議論した。武器を含む軍需支援と大規模派兵を通じて戦争に関与してきた北朝鮮がロシア側に差し出す「派兵請求書」を本格的に準備し終戦に備えるのではないかとの見方が出ている。
労働新聞は18日、朝ロ政府間貿易経済および科学技術協力委員会の北朝鮮側委員長である尹正浩(ユン・ジョンホ)対外経済相を団長とする政府経済代表団がロシアを訪問するため17日に平壌(ピョンヤン)を出発したと報道した。
同紙は代表団のロシア訪問目的については具体的に言及していないが、トランプ大統領とプーチン大統領が直接乗り出した終戦ロードマップ稼動と無関係ではないだろうというのが専門家らの見方だ。6月のプーチン大統領訪朝時に朝ロ両国が締結した「包括的な戦略的パートナー関係に関する条約」に基づきロシアを支援してきた北朝鮮が、終戦を控えて見返りを積極的に要求する可能性が大きいという話だ。ひとまずエネルギーとインフラに限定した部分的停戦で、当面は激戦地クルスクの地上戦で北朝鮮軍の存在は大きい影響力を発揮し続けるとみられるが、交渉が本格的に始まっただけに終戦協議はいつでも急流に乗る可能性があるためだ。
北朝鮮のこうした動きは、国営メディアの報道を通じても確認された。労働新聞によると、北朝鮮保健省実務代表団も17日にロシアに向かった。彼らは慢性的な経済難と国際社会の全方向の対北朝鮮制裁で立ち後れた保健・医療分野と関連した支援と協力案を模索するものとみられる。
実際に北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の代表的な宿願事業のひとつである平壌総合病院建設を着工から5年ぶりとなる先月末に終えたが、開院は10月にする予定だと明らかにした。北朝鮮が公開した写真では医療装備は写っていないが、専門家らの間では医療装備搬入が円滑でなく開院を先送りしているのではないかとの分析が出ている。
金正恩委員長が直接乗り出してプーチン大統領と談判することも検討する雰囲気だ。ロシア外務省は17日、「ルデンコ外務次官が15日に平壌を訪問し、崔善姫(チェ・ソンヒ)外相と、キム・ジョンギュ外務次官と相次ぎ会談したとし、訪朝期間中に高官級と最高位級の政治接触日程を含め2国間関係発展の懸案に対して徹底的に意見を交換した」と明らかにした。
最高位級とは金委員長を意味するもので、終戦交渉が進む中でトップダウン式を好む金委員長が首脳間会合を通じて勝負をかけようとする可能性があるとの見方が出ている理由だ。ロシアは5月の戦勝記念日行事に北朝鮮軍を招待したが、このように金委員長のロシア答礼訪問ムードが作られたのもこうした分析に力を与える部分だ。プーチン大統領は昨年6月に平壌で開かれた朝ロ首脳会談直後に金委員長のモスクワ訪問を要請した。
ただトランプ大統領とプーチン大統領がウクライナ終戦問題とともに「戦略武器」非拡散関連交渉も進めることで合意したのは北朝鮮の立場では懸念すべき部分かもしれない。軍事偵察衛星、戦略原子力潜水艦(SSBN)などの先端戦略武器関連技術をロシアから受け取るのに障害として作用しかねないためだ。
また、戦争により限度を超えてはいるが、合法的な核兵器保有国のロシアが米国との軍縮交渉中に自国の地位を自ら脅かしかねない北朝鮮の核保有を認めるかも疑問だ。韓国統一研究院の呉庚燮(オ・ギョンソプ)選任研究委員は「ロシアは米国との関係を再設定する終戦交渉過程で北朝鮮の戦略的な価値を再び確認するだろう。この過程で北朝鮮が望む戦略武器関連技術の共有は限界に直面する可能性が大きい」と話した。
労働新聞は18日、朝ロ政府間貿易経済および科学技術協力委員会の北朝鮮側委員長である尹正浩(ユン・ジョンホ)対外経済相を団長とする政府経済代表団がロシアを訪問するため17日に平壌(ピョンヤン)を出発したと報道した。
同紙は代表団のロシア訪問目的については具体的に言及していないが、トランプ大統領とプーチン大統領が直接乗り出した終戦ロードマップ稼動と無関係ではないだろうというのが専門家らの見方だ。6月のプーチン大統領訪朝時に朝ロ両国が締結した「包括的な戦略的パートナー関係に関する条約」に基づきロシアを支援してきた北朝鮮が、終戦を控えて見返りを積極的に要求する可能性が大きいという話だ。ひとまずエネルギーとインフラに限定した部分的停戦で、当面は激戦地クルスクの地上戦で北朝鮮軍の存在は大きい影響力を発揮し続けるとみられるが、交渉が本格的に始まっただけに終戦協議はいつでも急流に乗る可能性があるためだ。
北朝鮮のこうした動きは、国営メディアの報道を通じても確認された。労働新聞によると、北朝鮮保健省実務代表団も17日にロシアに向かった。彼らは慢性的な経済難と国際社会の全方向の対北朝鮮制裁で立ち後れた保健・医療分野と関連した支援と協力案を模索するものとみられる。
実際に北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の代表的な宿願事業のひとつである平壌総合病院建設を着工から5年ぶりとなる先月末に終えたが、開院は10月にする予定だと明らかにした。北朝鮮が公開した写真では医療装備は写っていないが、専門家らの間では医療装備搬入が円滑でなく開院を先送りしているのではないかとの分析が出ている。
金正恩委員長が直接乗り出してプーチン大統領と談判することも検討する雰囲気だ。ロシア外務省は17日、「ルデンコ外務次官が15日に平壌を訪問し、崔善姫(チェ・ソンヒ)外相と、キム・ジョンギュ外務次官と相次ぎ会談したとし、訪朝期間中に高官級と最高位級の政治接触日程を含め2国間関係発展の懸案に対して徹底的に意見を交換した」と明らかにした。
最高位級とは金委員長を意味するもので、終戦交渉が進む中でトップダウン式を好む金委員長が首脳間会合を通じて勝負をかけようとする可能性があるとの見方が出ている理由だ。ロシアは5月の戦勝記念日行事に北朝鮮軍を招待したが、このように金委員長のロシア答礼訪問ムードが作られたのもこうした分析に力を与える部分だ。プーチン大統領は昨年6月に平壌で開かれた朝ロ首脳会談直後に金委員長のモスクワ訪問を要請した。
ただトランプ大統領とプーチン大統領がウクライナ終戦問題とともに「戦略武器」非拡散関連交渉も進めることで合意したのは北朝鮮の立場では懸念すべき部分かもしれない。軍事偵察衛星、戦略原子力潜水艦(SSBN)などの先端戦略武器関連技術をロシアから受け取るのに障害として作用しかねないためだ。
また、戦争により限度を超えてはいるが、合法的な核兵器保有国のロシアが米国との軍縮交渉中に自国の地位を自ら脅かしかねない北朝鮮の核保有を認めるかも疑問だ。韓国統一研究院の呉庚燮(オ・ギョンソプ)選任研究委員は「ロシアは米国との関係を再設定する終戦交渉過程で北朝鮮の戦略的な価値を再び確認するだろう。この過程で北朝鮮が望む戦略武器関連技術の共有は限界に直面する可能性が大きい」と話した。
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