イージス駆逐艦「栗谷李珥」。[写真 ハンファグループ]
◇商船とあまりに違う軍艦=製作手続きが複雑な軍艦は建造期間が長い。商船は3年以上、軍艦は7年以上かかる。商船は船主が造船会社に建造を一任し、問題が発生しても協議して結論を出す形だ。だが軍艦は造船会社に商船を作る時ほどの権限を与えず、牽制の連続だ。
旧大宇造船海洋で軍艦製作を経験したクォン・ヒョジェ氏は「軍艦は船舶固有の装備(エンジンやガスタービンなど)だけでなく、武器など官給設備を大量に設置しなければならない。造船会社がこれを技術的に統制しにくい盲点がある」と話した。
◇隠れた「規制費用」=軍艦は商船と違い、「船級」だけでなく政府が指定した別途の品質管理機関、韓国の場合は防衛事業庁が二重で品質を検収する。海軍も最終検証に参加する。例えば造船会社が機械工学上右側にバルブを回すよう設計したとしても、海軍が慣行上バルブを左に回す方が良いと主張する場合には調整する過程に時間がかかる。過去軍艦製造に参加したある造船会社役員は「造船会社と海軍の間で意見が食い違うことが多く、そのたびに時間が無駄に流れる。軍艦が高いのは隠れた『規制費用』のため」と指摘した。他の造船会社役員は「防衛事業庁と海軍の関与で困難が多い状況は最近では大きく減った。海軍の要求事項を体系的に管理して修正し反映する」と説明した。
◇忍耐の連続=軍艦は商船と違い「極限のテスト」を多く経なければならない。造船会社独自の基準をクリアしても海軍が再テストするなど試運転だけで1年以上かかる。全建造期間のうち試運転期間が30%以上であるほどだ。例えば夏に台風が来るのを待って試運転をしたり、軍艦の騒音を測定するために周辺海域を整理した上で、潜水艦で騒音を測定する形だ。元防衛事業庁関係者は「軍艦は一寸の誤差も許容してはならないため」と話した。
忍耐が必要なため船を初めて海に浮かべる進水式の後も軍艦は早ければ1年、長ければ3年過ぎてから納品できる。長くても1年以内に納品が可能な商船と対照的だ。ある造船会社関係者は「言葉が通じる韓国海軍と軍艦を作るのも簡単ではないのに、米国人と軍艦を作るというのは予想より容易ではないだろう」と打ち明けた。
米国の軍艦受注に対するバラ色の見通しは多いが、カギは経済性がどれだけあるかだ。ある造船会社関係者は「軍艦の原価管理規定が造船業の特性をよく盛り込められない側面はある」としながらも「米国の軍艦受注は当面の収益もあるが、未来の安定した大型収益源という側面で意味がある」と付け加えた。
ソウル大学造船海洋工学科のウ・ジョンフン教授は「国益次元で米国の軍艦受注を推進できるが、競争力のある価格と条件で獲得できるようそろばんを静かに弾いてみなければならない。韓国政府が造船会社間の低価格受注競争を防いで過度な研究開発の責任を減らすなどの役割をしなければならない」と助言した。
この記事を読んで…