イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)
マスク氏は9日(現地時間)、X(旧ツイッター)に「我々はいくらウクライナの政策に同意しなくても、スターリンクは決して停止することはない」と伝えた。続いて「我々は絶対にそのようなことをしたり交渉カードとして使ったりはしない」と強調した。「スターリンクの停止でウクライナを脅迫している」という他のX使用者の投稿に反論しながらだ。
これに先立ちマスク氏はXでロシアとウクライナの戦線が膠着状態の中「私がスターリンクを止めればウクライナの戦線全体が崩壊するだろう」と主張していた。マスク氏は他のX使用者の批判に対し「私はただ、スターリンクがなかったとすればロシア人が他のすべての通信を破壊してウクライナの通信網が崩壊していただろうと言っただけ」とし、スターリンクを遮断するということではないと釈明した。
トランプ米大統領は先月末、ウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで口論となった後、ウクライナに対する支援を一つ、二つと中断し、ロシアはこうした状況を利用してこの1週間、ウクライナに対する攻撃を強めた。
一方、米高官らはウクライナの攻勢作戦に対する支援が縮小されたが、防御支援は続いていると伝えた。
CNNは7日、ウクライナのロシアに対する攻撃用情報の共有は縮小したが、防御に役立つ情報は共有していると、2人の米国防総省関係者を引用して伝えた。この関係者らによると、ウクライナが戦場での通信に使用する主要衛星システムのスターリンクは依然として活性化しているという。
こうした中、トランプ大統領はロシアと制裁継続で摩擦がある一方、ウクライナとは情報共有の持続を明らかにするなど米国-ロシア-ウクライナの関係は複雑に進行している。
ゼレンスキー大統領は10日にサウジアラビアでムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会い、同行したチームは11日に米高官と戦争終結および和平に関する協議をする計画だ。
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