空軍のKF-16戦闘機が空中の標的に向けてAIM-9X空対空ミサイルを発射している。 [写真 空軍]
消防および軍当局によると、この日、京畿道抱川の訓練場一帯で韓国空軍、陸軍と在韓米軍が参加する統合火力射撃訓練が行われた。韓米連合訓練の「2025フリーダムシールド(自由の盾)」演習の一環だった。
この日午前10時5分ごろ、韓国空軍KF-16機1機からMK-82爆弾8発が非正常に投下され、訓練場から南西側に数キロ離れた抱川市二東面盧谷里(イドンミョン・ノゴクリ)ナンユ大橋付近の民家に落ちた。
目撃者によると、ドンという爆発音と同時に民家などが破損して黒い煙が上がった。教会のキム・ジョンムン牧師(66)は「轟音がして教会の窓がすべて割れ、事務室のモニターも落ちて煙が上がった。100メートルほど離れところにいて、けがはなかった」とし「事故当時、飛行機の音がして、その後にドンと戦場で出るような音が聞こえて煙が上がった」と伝えた。続いて「最近は北朝鮮との関係がよくないので戦争が起きたのではと考えた。それですぐにニュースを見たが、戦争ではないようで少し安心した」と語った。
この事故で現在まで重傷4人、軽傷3人など7人が負傷したと把握されている。けが人は首や肩などを骨折したという。事故で住宅2棟が破損し、教会の壁面のガラス窓が割れ、1トン貨物車1台も破損した。
消防当局の関係者は「心停止や意識がない患者は現在のところいない状況」と伝えた。
警察と消防は事故の原因の把握に入った。当局はこの日、事故地点付近で韓米連合訓練や陸軍などの軍部隊の訓練が行われていた点との関係性を調べた。
空軍はその後、「非正常投下事故で民間被害が発生したことを深くお詫びする。けが人の早期回復を祈る」とし「被害の補償などすべての必要な措置を積極的に施行する」と明らかにした。また朴棋完(パク・ギワン)参謀次長を委員長に事故対策委員会を構成し、事故の経緯および被害状況などを調査していると伝えた。
この記事を読んで…