5日午後5時20分ごろ、済州国際空港の待合室を出るフィリピン・マニラ発のロイヤルエア・フィリピンのチャーター機の乗客たち。チェ・チュンイル記者
別の乗客のヤンさん(61、済州市)は「航空会社などフィリピンの旅行業界に時間という観念がないようだ」とし「家族同士で妻の実家(フィリピン)に行ったのだから私は大きな問題はなかったが、他の方々はたくさん苦労したと思う」と話した。ある小学生は「4日に開かれた入学式に行けなかった」と残念な気持ちを吐露した。
済州とマニラ(フィリピン)をつなぐ直航チャーター機が、搭乗が予定されていた乗客を現地に置いたまま、済州へ出発するというとんでもないことが起きた。同日、済州の地を踏んだ乗客は、マニラで2日間さらに滞在した後、済州に戻ることができた。旅行客はほとんどが済州道民だ。済州観光業界によると、当初3日、マニラから午後4時30分(現地時間)ごろ、済州に出発する予定だったロイヤルエアチャーター機が、昼12時30分ごろ、170人あまりの乗客を乗せずに出発した。4時間ほど早い出発だった。
乗客は帰国の準備をしていたが、航空機はすでに出発していた。航空機離陸当時、旅行会社側は観光客を車に乗せて空港に向かう途中だった。移動中に状況を把握した旅行会社側は、空港の代わりに宿泊施設に戻った。
事態の原因は済州地域の旅行会社や現地の旅行会社、航空会社の間のコミュニケーションがとれなかった点だ。済州旅行会社は客寄せを担当した。旅行日程と航空会社との運航時間の調整は現地旅行会社の役割だった。済州地域の旅行会社側は、航空会社側から受け取った航空機の運航日程表に従って動いたという立場だ。
旅行商品を担当した旅行会社関係者は「最初から帰国便チャーター機の出発時間が現地時間午後4時30分であり、航空便チケットにも同じ時間が記されていた」として「現在フィリピン現地の旅行会社とロイヤル航空が正確な経緯を把握中」と明らかにした。反面、航空会社側はチャーター機の日程変更はなく、旅行会社側が時間を誤って認知したものだと主張している。
該当航空機は、外国人観光客を誘致するために同日初運航に出たチャーター機だ。今年6回、チャーター機の投入を計画していた。済州道と済州観光公社が済州直航国際路線のチャーター機にインセンティブを支援し、済州・フィリピンの旅行会社が協力して就航した。
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