トランプ大統領(左)とゼレンスキー大統領(右)
1日(現地時間)に放送されたSNLは首脳会談が行われたホワイトハウスを舞台にした。まずは「前日のトランプとゼレンスキーの会談はとても成功した。これを見たすべての人たちが安心し、『もう世の中はさらに安全になった』で感じた」というナレーションで始まった。続く画面にはトランプ、ゼレンスキー、J・D・バンスに扮する俳優がホワイトハウス執務室を再演したセットに座っている場面が登場した。
トランプを演じる俳優が「私はガザ(GAZA)ホテルの社長」とし「この信じられない罠の中にゼレンスキー大統領を招待したことを歓迎する。我々はこれからいかなる理由もなく彼を攻撃する」と話した。「ガザホテル」とは、トランプ大統領が先月、パレスチナ自治区のガザ地区を休養地に開発すると明らかにした中東和平構想を風刺したものだ。
続いて隣に座ったゼレンスキー役の俳優に向かって「開始の前にまず、スター・トレックのように格式ない服装をしたゼレンスキーに感謝したい」と語った。ゼレンスキー大統領が戦争中の軍人に対する連帯感を表すために軍服姿でホワイトハウスを訪問したことに対し、トランプ大統領が「今日は本当によく着飾っている」とて皮肉ったことと関連する場面だった。
また「トランプ」は「ゼレンスキー」に「プーチン(ロシア大統領)にあなたがどれほど彼を愛し、ロシアを侵攻し、どれほど申し訳ないかについて話すべき」とし「あなたの妻と(プーチンが)一夜を過ごすことを提案するのもよいだろう」と話した。
これに当惑した「ゼレンスキー」が何か話し始めると、「J・D・バンス」がすぐに彼の言葉を遮断した。そして「何かが抜けた。あなたは今の15秒間に感謝の言葉を話さなかった。私たちがハンサムだということも言わなかった」と叫んだ。バンス副大統領は前日、ゼレンスキー大統領に「無礼だ」とし「米国とトランプ大統領に感謝を表示するべきだ」という言葉を繰り返していた。
「トランプ」も「彼の言葉は正しい。我々は本当にハンサムだが、あなたは『私が同性愛者ならあなたに完全にほれた』と言わなかった」と同調した。
また「ゼレンスキー」が「ウクライナを一度訪れてみるのはどうか」と話すと、「バンス」は「そのように言うべきでない。私はすでにグーグルマップでウクライナに行ってみたが、めちゃくちゃだった」と話した。実際の会談でバンス副大統領は「人々をウクライナ(の戦場)に連れて行き、プロパガンダ(宣伝)ツアーをしている」と述べていた。
「トランプ」はまた「そういえばあなたはスーツも着ていない。これは無礼な行動」とし、「ゼレンスキー」の服装をもう一度指摘した。そして「ホワイトハウスにジーンズとティーシャツを着て現れるとはゴミのような人だ」と言った。
その瞬間、突然、赤いチェーンソーを持った男がスタジオに乱入した。この男はイーロン・マスク・テスラCEOを演じる俳優で、首脳会談2日前の先月26日に開かれたトランプ2期目の最初の閣議で見せたティーシャツ姿をそのまま描写していた。これを見た「トランプ」は「あなたの服装がよい。本当に公式的で礼儀正しい」と語った。
「マスク」は「トランプ」に「ありがとう」と言いながら、「ドナルド、ところであなたは今、私の事務室で何をしているのか」と尋ねた。トランプ政権の実力者に浮上したマスクCEOを風刺したのだ。
マスクCEOはこの放送が終わった後、自身のX(旧ツイッター)に「もう一つの極左の宣伝機械にすぎない」と不快な反応を表した。
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