イスラエルの国旗
この日、イスラエル総理室は声明を通じて「ベンヤミン・ネタニヤフ首相がこの日朝を期に、ガザ地区に対するすべての商品と補給品の進入を遮断させるという決定を下した」とし「合意1段階が終わった状態でハマスがイスラエルの同意した(米国案の)受け入れを拒否したことに伴うもの」と説明した。
総理室は「ハマスがこれを拒否し続けるなら追加的な結果があるだろう」と付け加えた。イスラエル政府消息筋はガザ地区への救護品搬入中断決定が「ドナルド・トランプ米国政府と調整して下した決定」とABCニュースに明らかにした。
この日、タイムズ・オブ・イスラエルによると、トランプ大統領の中東特使であるスティーブ・ウィトコフ氏は前日始まったイスラムの断食月であるラマダン(3月29日)期間とユダヤ教の名節である過越祭(4月20日)まで停戦1段階を延長する折衷案を提示した。両側がこれに対して合意すると同時にハマスが残ったイスラエル捕虜(59人)半分を送り返し、その後永久終戦に合意すれば残りの半分を送還することが骨子だ。
1月19日に発効されたイスラエルとハマスの停戦1段階は1日に終了した。しかし残りのイスラエル人質釈放とイスラエル国防軍のガザ地区内段階的撤退を核心の争点にする停戦2段階を巡って両側が意見の溝を埋めることができず現在交渉は膠着状態に陥っている。
ネタニアフ首相はこの日、ハマスに対して「人質の解放なく停戦を継続して1段階の条件を享受することができると考えるならそれは誤算」と警告した。
ハマスは強く反発した。ハマスは声明を通じて「人道的支援を中断するのは見え透いた脅迫であり戦争犯罪であり、合意を破って2段階交渉を回避しようとする露骨な試み」とし「占領軍(イスラエル国防軍)の捕虜を解放する唯一の方法は停戦合意を守って直ちに2段階交渉に入ることのみ」と強調した。
英国日刊ガーディアンは「イスラエル国防軍の撤退はエジプトとガザ地区南側の国境に沿って続く『フィラデルフィ回廊』から撤退することも含む」とし「このような撤退はネタニヤフ右派連合の崩壊を触発しかねないため、イスラエル極右派が反対している」と報じたた。
国連のアントニオ・グテレス事務総長はイスラエルに対して人道主義的支援が直ちにガザ地区に戻るよう促した。救護団体である国際赤十字社も「過去6週間に造成された終戦モメンタムが崩れれば人々は再び絶望に陥る危険がある」とし、イスラエルの救護品の搬入中断決定を批判した。
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