資料写真[Pixabay]
先月27日、現地メディアのバンコクポストやネーションによると、タイ政府はエトミデートが含まれた、いわゆるゾンビタバコがバンコクのトンローなどの歓楽街やオンラインを介して広がっているとし、注意を促した。
アンクン・プルエットサヌサック首相室副報道官は、「麻薬密売業者が使用者を引き入れるために新しい合成麻薬を開発している」と述べた。
アンクン副報道官が最近流行していると指摘したゾンビタバコに含まれるエトミデートは、医学用では全身麻酔誘導剤として使われる。
「第2のプロポフォール」と呼ばれるエトミデートは、激しい眠気を誘発し、呼吸を遅くさせる可能性がある。また、低血圧、吐き気などが現れ、ひどい場合は意識不明の状態に陥ることもある。
アンクン副報道官は特に、「10代の青少年がゾンビタバコをはじめ、麻薬成分を含む電子タバコの危険性を認知しなければならず、親は異常な兆候が出たら子どもを綿密に観察しなければならない」と述べた。
違法に販売される電子タバコは、大半が正確な成分や含有量を知ることが難しく、致命的である可能性があると彼は付け加えた。
タイでは電子タバコの使用自体が違法だが、歓楽街周辺の通りなどで簡単に電子タバコを買うことができる。
最近は、青少年の電子タバコの喫煙が急増している。
先週は北東部のブリーラム県の学校で10代の女子生徒3人が嘔吐、呼吸困難の症状で病院に搬送された。生徒らは電子タバコを吸って向精神性効果のある植物であるクラトムのジュースを飲んだという。
タイ政府は、電子タバコを巡る懸念が高まると、強力な取り締まりに取り組むことにした。
ぺートンタン・シナワット首相は前日、電子タバコの輸入と流通を取り締まり、処罰強化のための法改正を準備するよう指示した。
ジラユ・ファンサップ政府報道官は「多くの地方で電子タバコ規制が十分に行われていない」とし、一部公務員は賄賂を受け取って電子タバコ販売、使用に目をつぶっていると指摘した。
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