ハリウッドの資料写真[Pixabay]
AP通信やBBC放送、ガーディアンなどによると、現在捜査当局がハックマンさん夫妻の死因について捜査していて、一応一酸化炭素中毒が死因として提起されている。
95歳のハックマンさんと夫人でピアニストのベッツィー・アラカワさん(65)はニューメキシコ州サンタフェの自宅で亡くなった状態で発見された。
外信が入手して報道した捜索令状によると、ハックマンさんの遺体は自宅玄関で見つかり、当時グレーのジャージと長袖のTシャツを着ていた。近くにはサングラスと杖があった。
警察はひとまず彼が突然転倒したと推定した。
夫人のアラカワさんの遺体は浴室の床で見つかった。その近くには小型の室内暖房機があったが、アラカワさんが倒れた時に一緒に床に落ちたものと推測された。この浴室の近くにキッチン調理台があり、調理台の上には処方された薬入れと薬が散らばっていたという。
夫婦が飼っていた犬もアラカワさんから3~4メートル離れたところで死んだまま見つかった。
捜索令状にはアラカワさんの遺体が「腐敗状態にあり顔が浮腫んでいて、手足からはミイラ化が進行中」であり「男性死亡者も女性死亡者とほぼ同じような死亡兆候を示していた」と記述されていた。
これについて捜査機関は2人が死亡して相当な時間が経過したと推定した。
ひとまず死亡原因として疑われているのは一酸化炭素中毒の可能性だ。ただし、現在としてはガス漏れの跡は見つからなかった外信は報じた。
捜査当局は一酸化炭素中毒と毒性検査を要請し、現在解剖検査の結果を待っていると明らかにした。
警察は他殺である可能性も完全に排除していない。
夫婦の自宅を管理する職員のうち、1人が前日に日常的な作業をするためにハックマンさんの自宅に到着し、遺体を見つけて緊急通報911に連絡した。この職員は当時、家の玄関のドアが開いている状態だったと伝えた。
しかし警察は家に強制的に侵入したり物を検索したり持ち出したりした形跡を発見できなかった。遺体にも外傷の跡はなく、遺書も見つからなかった。
サンタフェ郡保安官は地域メディアに「他殺が疑われる部分はなかったが、まだその可能性を排除していない」とし「私が言えるのは、現在の予備調査が進行中であるということ」と話した。
ハックマンさんはこれまで80本以上のハリウッド映画に出演してきた。アクション、犯罪、スリラー、歴史物、コメディなどジャンルを問わず幅広い映画で個性の強いキャラクターを演じ分け、大衆と評壇の愛を同時に受けた俳優だ。
主要出演作には『スーパーマン』シリーズのほか、『ポセイドン・アドベンチャー』『追いつめられて』『エネミー・オブ・アメリカ』などがある。1971年に公開された『フレンチ・コネクション』でアカデミー賞主演男優賞を、1992年に公開された『許されざる者』でアカデミー賞助演男優賞を受賞するなどその演技力を広く認められた。。
夫人であるアラカワさんとは1991年に結婚し、2004年に引退してからはニューメキシコに住んでいた。
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