米国ユニバーサル・スタジオの資料写真[Pixabay]
25日(現地時間)、AP通信などによると、ロサンゼルス連邦裁判所陪審員団は14日、アトラクションの乗り物から降りる途中で倒れて脊椎を負傷したパメラ・モリソンさん(74)に725万ドル(約10億8000万円)の賠償金を判定した。
具体的に経済的損害に対する25万ドル、負傷による精神・肉体的苦痛など過去の非経済的損害に対する200万ドル、そして今後発生する非経済的損害に対する500万ドルで細分化されて算定された。
モリソンさんは2022年、孫と一緒に米国カリフォルニア州ロサンゼルスに位置したテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドを訪問した。アトラクション「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の乗り物に搭乗したモリソンさんは安全装置がしっかりと固定されないため、乗り物から降りてほしいという要請を受けた。
これに伴い、乗り物から降りたモリソンさんは動くコンベヤーベルトと固定された床の間でバランスを失って転倒した。
この事故でモリソンさんは腰下部に重度の骨折を負い、臀部周辺の筋肉が損傷するけがをした。その後、一人でトイレを利用することさえ不可能なほど日常生活に大きな困難を強いられることになり、相当な治療費も負担しなければならなかった。
モリソンさんの弁護士であるテーラー・クルーズ氏は「この事故は十分に予防可能だった」と主張した。テーマパーク運営者がモリソンさんの安全のためにコンベヤーベルトを一時的に停止させる簡単な措置を取るだけでも事故を防げたということだ。それでもテーマパーク側が1時間につき1800人の搭乗客の受け入れ目標を達成するためにこのような安全措置をおろそかにしたと弁護士は指摘した。
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド側は反発した。防犯カメラの映像を証拠として提示し、モリソンさんが孫に気を取られて注意散漫となり、自ら転倒したと対抗した。
カリフォルニア陪審員団は4時間の審議の末、テーマパーク側に責任があると判断した。危険な状況を作ったのに適切な安全措置を取らなかったテーマパークの過失を認めた。
モリソンさんの弁護士は「今回の事故で依頼人の人生が完全に変わり、陪審員団がこの点を十分に理解してくれた」とし「今回の判決は非常に公正な結果」と話した。USAトゥデイによると、2023年国際遊園地・アトラクション協会(IAAPA)の推定によると、テーマパークの固定型アトラクションで深刻な負傷をする確率は1550万分の1だ。
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