世界のテレビ市場でトップを守ったサムスン電子の2025年型ネオQLED8K。[写真 サムスン電子]
世界的市場調査会社のオムディアによると、サムスン電子は昨年世界のテレビ市場で売上額基準でシェア28.3%を記録した。2006年から19年連続の1位だ。LGエレクトロニクスは16.1%で2位を占めた。昨年人工知能(AI)テレビ時代を開いたサムスン電子はネオQLED、有機EL、超大型、ライフスタイルなどプレミアム製品中心の販売戦略で1位を守った。2500ドル(約38万円)以上のプレミアムテレビ市場では売上額基準でシェア49.6%だ。
LGエレクトロニクスはテレビ部門のうち有機EL分野で最強の座を守った。昨年世界の有機ELテレビ市場で売上額基準シェア49.3%を記録した。サムスン電子が27.3%で後に続いた。2022年に有機ELテレビ市場に参入したサムスン電子は2年でシェアが4倍以上増えた。これに対しソニーはシェアが2020年の26.2%から昨年は12.8%に半減した。
サムスン電子とLGエレクトロニクスがトップを守っているが、中国家電メーカーの猛追撃にシェアが少しずつ下落している。サムスン電子のシェアは2020年の31.9%から28.3%に下落し、同じ期間にLGエレクトロニクスも16.5%から16.1%に落ちた。この期間に中国TCLは7.4%から12.4%に、ハイセンスは6.1%から10.5%にシェアを高めた。
80型以上の超大型テレビ市場では中国が逆転した。昨年サムスン電子が30.9%で1位の座を守ったが、2023年に2位だったLGエレクトロニクスは昨年シェアが13.8%に下落して4位に下がった。TCLが17.2%で2位、ハイセンスが14.0%で3位に上がった。電子業界関係者は「中国はLGやサムスン電子の製品と比較して最大40%以上安い価格を前面に出してシェアを拡大している」と話す。
サムスン電子とLGエレクトロニクスは人工知能(AI)テレビ、有機ELテレビで対応に出る計画だ。サムスン電子はテレビにAI技術を結合した連結経験と製品ラインナップ強化でAIスクリーン市場を主導するという「ビジョンAI」戦略を拡大する。LGエレクトロニクスは高画質映像を損失・遅延なく伝える差別化された無線ソリューション、AIがユーザーの好みまで分析する独自プラットフォームのウェブOSなどを前面に出す計画だ。
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