先月24日、ソウル陽川区(ヤンチョング)所在の比亜迪(BYD)木洞(モクドン)展示場の全景。オ・サムグォン記者
18日、中国完成車メーカー「比亜迪(BYD)」車両の事前契約者が集まったネイバーカフェ(コミュニティサイト)には、このような書き込みが見えた。前日、個人情報保護委員会が情報流出を理由に中国の生成AI「ディープシーク(Deep Seek)」の韓国国内ダウンロードを停止したためだ。人々は「ややもすれば情報が中国に流される可能性もある」とか「ドライブレコーダーに撮られた映像が漏えいするのではないか」として不安感を表わした。BYDは先月16日、韓国市場に「ATTO 3」を発売し、15日ぶりに1800台の事前契約が行われた。車の引き渡しは2月末からだ。BYDは最近、ディープシークをベースにした自動運転機能を新車に搭載すると明らかにした。BYDの王傳福会長は10日、中国広東省深センで開かれたスマート戦略発表会で、「すべての車種に自動運転システム『神の目(英文名・DiPilot)』を搭載する」と明らかにした。「神の目」はディープシークがライダー・レーダーなどを通じて収集された道路状況などを総合的に判断し、最適な移動経路を探す。
業界では「BYD車両がディープシークの情報流出のルートになりかねない」という懸念の声が上がる。韓国発売予定のBYD車両にも今後、ディープシーク基盤のシステムが適用される可能性があるということだ。さらにBYDの電気自動車は常時オンラインに接続された「コネクテッドカー(Connected Car)」だ。運転者が認知できない間に走行情報、個人情報が外部に送信されたり、ハッキングで流出すたりする恐れが大きい。BYDは運転・走行情報を無線ネットワークを通じて中国IT企業「Alibaba Cloud(アリババクラウド)」が運営する韓国のデータセンターに一部保存される。BYDコリア側は「位置など敏感な情報は収集・確認後、すぐに削除され、データセンターも中国本社と完全に分離されており漏えいの危険がない」と話した。
米商務省は先月、国家安全保障の脅威を理由に、中国・ロシア製自動運転部品を搭載した車両の輸入・販売を禁止することを決めた。大徳(テドク)大学未来自動車学科のイ・ホグン教授は「コネクテッドカーは音もなく、敏感な情報が漏えいする恐れがあるため、韓国もサイバーセキュリティ強化策が必要だ」と指摘した。
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