女優のキム・セロンさん [写真 インスタグラム キャプチャー]
キム・セロンさんは16日午後、ソウル・城東区(ソンドング)の自宅で死亡したことが確認された。キム・セロンさんは自宅を訪問した友人によって発見された。警察は詳しい経緯を調査中の状況だ。
2000年生まれのキム・セロンさんは2001年に雑誌『アンファン』のモデルとしてデビューした。9歳だった2009年に映画『冬の小鳥』で演技を始めた。李滄東(イ・チャンドン)監督が演出を手掛けた韓仏合作映画『冬の小鳥』でキム・セロンさんは父親に捨てられ施設に預けられたジニ役を演じた。映画はカンヌ国際映画祭の招待を受け、韓国最年少女優としてカンヌのレッドカーペットを踏んだりもした。
翌年には映画『アジョシ』で本格的に大衆に顔と名前を知らせた。犯罪組織に拉致され、特殊要員出身のテシクの救助を待つソミ役を演じ、恵まれない子どもの感情をうまく表現したとの好評を得た。
その後も活発に活動を続けながら子役のイメージから抜け出し、主演・助演級女優として成長したが、2022年5月に飲酒運転による交通事故を起こし大きな打撃を受けた。事故前に撮影したネットフリックスのドラマシリーズ『ブラッドハウンド』でチャ・ヒョンジュ役を演じたが、撮影分のほとんどが編集され、後半では別の人物に替えられた。
キム・セロンさんは芸能界での活動を中断した後、SNSを通じて苦しさを吐露してきた。昨年4月にはSNSに「上司に謝る方法」「しんどいのでやめてくれませんか」などと題した動画を投稿した後に削除した。「上司に謝る方法」という動画にはあるユーチューバーが「申し訳ありません。申し訳なくて申し訳ないがなぜ申し訳ないのか。申し訳なくなくて申し訳ありません」と話す姿が写っており、別の映像には「しんどいのでやめてくれませんか」という映画『最も普通の恋愛』でのコン・ヒョジンのせりふを話した。
当時一部ではキム・セロンさんが自身の内心を打ち明けたものではないかとの意見が提起されたりもした。こうしたSNSへの投稿から1年ほどで伝えられたキム・セロンさんの悲報に多くの人が心を痛め冥福を祈っている。
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