ドナルド・トランプ米大統領は１３日（現地時間）、ウクライナ戦争の終戦問題に関して、ロシアのプーチン大統領の交渉意志に対する信頼を示した。

トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで相互関税に関する覚書署名後、記者団との質疑応答で「プーチン大統領がウクライナ戦争終戦交渉に関して平和を望んでいると言った言葉を信じるか」という質問に「私は彼が平和を望んでいると信じる」と答えた。

トランプ大統領は「プーチン大統領がもしそうでなければ（平和を望まなければ）私に言ったはず」とし「私はこの事案に対して彼を信頼する。彼は何かが起こるのを見たがっている」と述べた。


トランプ大統領は前日、プーチン大統領との電話会談で、ウクライナ戦争の終戦交渉を開始することに合意し、これをウクライナのゼレンスキー大統領にも伝えた。これをめぐりウクライナと欧州国家内ではトランプ大統領がウクライナを事実上排除したままロシアに有利な形でプーチン大統領と交渉するのではないかという懸念が出てきた。

これについてトランプ大統領はこの日、「彼らもそれ（交渉）の一部」とし「この戦争は終わらなければならない」と強調した。

トランプ大統領は、バンス副大統領とゼレンスキー大統領らがドイツのミュンヘン安保会議の契機に会合する予定になっていることについて、「彼らは明日会合する」とし、「ロシアも来るだろうし、ウクライナも招待されていて、誰が参加するかは確実ではないが、ロシア、ウクライナ、米国の高官たちになるだろう」と述べた。

また、トランプ大統領は２０１４年のロシアのウクライナ・クリミア半島併合以降、ロシアが主要８カ国（Ｇ８）会議から排除されたことについて「私は彼らを排除したことは失敗だと考える」とし「それはロシアを好きか嫌いかの問題ではない。それはＧ８だった。私は彼らがまた戻ってくることを願う」と述べた。また、「もしロシアがＧ８にいたとすればウクライナ問題は発生しなかったかもしれない」と述べた。

◇トランプ氏、中ロと３者会談を示唆

トランプ大統領は同日、中国、ロシアと核および軍備削減のための対話再開を希望する意思も再び示した。トランプ大統領は「状況が安定すれば中国、ロシアと会うだろう」とし「それで軍がほとんど１兆ドルを支出する理由がなく、我々はこれを他のところに使えると言うだろう」と述べた。

トランプ大統領は続けて「状況が落ち着いたら、私が最初にしたい会談は中国、ロシアと核兵器を縮小して武器にお金を支出しなくても良いことに対する会議」とし「私は軍事費を半分に減らそうと話したい」と述べた。

習近平中国国家主席やプーチン大統領と一度に３者会談を行うことも可能かという質問に対し、「それも可能だ」としつつも「しかし、状況が少し落ち着くか見てみよう」と述べた。

これについてトランプ大統領は先月、ダボス世界経済フォーラムのオンライン演説でも中国およびロシアとの核軍縮推進希望の意思を示している。

トランプ大統領はＢＲＩＣＳ（ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ共和国）について「ＢＲＩＣＳは悪い目的で作られ、ほとんどの人はそれを望まない」と批判した。また、先月、ＢＲＩＣＳが米ドルに代わる新しい通貨を追求する場合、１００％関税を賦課すると警告した自身の発言に言及して「私がそう言った瞬間、ＢＲＩＣＳは死んだ。ＢＲＩＣＳは終わった」と述べた。

また、トランプ大統領は相互関税問題について「我々は米国で半導体を作らなければならない」とし「韓国も少し作ってはいるが、（今は）ほとんどすべてのもの（半導体）が台湾で作られている」と述べた。続けて「台湾は米国の半導体産業を奪った」とし「我々はその事業を取り戻す」と述べた。