コーヒー豆。[写真 Shutterstock]
10日(現地時間)、ロイター通信によると、米国ニューヨークICE先物取引所のコーヒー先物価格の終値はこの日6.2%上昇した1ポンド4.211ドルだった。取引中には1ポンド4.2410ドルまで上昇し、史上最高値を記録した。アラビカコーヒー価格は13営業日連続で最高価格を更新する記録を立てた。
コーヒー価格は昨年70%急騰し、今年も今までのところ約35%上昇した。コーヒー主要生産国のブラジルの栽培地域の天候が乾燥して暑く供給が減少していることが原因とみられる。ブラジルは全世界のアラビカコーヒーの半分ほどを生産している。
ブラジル農家は現在収穫量の約85%を販売し、コーヒー価格がさらに上昇することに備えてこれ以上売ろうとしない。あるコーヒー仲介人は「ブラジル製造業者は在庫を持っているが十分な資金を確保していて今すぐ売ろうという考えがなさそうだ」と話した。
米国コーヒーフランチャイズ「Biggby Coffee」の共同創業者のBob Fish氏は「市場でパニック買い(panic buying)状況が現れている」とし「コーヒー価格は引き続き上昇するものとみられる」と話した。
あわせて「コーヒー価格の上昇を止めるためにはブラジルやベトナムなど主要栽培国のコーヒー作物状況が良好か、あるいは価格上昇によって主要消費国の需要が大幅に減少しなくてはならないが期待しにくい」とし「米国コーヒーショップは価格を引き上げるか、収益マージンをあきらめなければならない」と付け加えた。
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