米国海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦「アレクサンドリア」(SSN-757、6900トン級)が10日午前、釜山南区(プサン・ナムグ)の海軍作戦司令部釜山作戦基地に入港している。韓国国内に初めて入港する同艦は全長110メートル、全幅10メートル、乗組員約140人であり、潜水したまま時速45キロメートル以上の速度で航海できるという。ソン・ボングン記者
北朝鮮国防省の報道官は11日、労働新聞に掲載した談話を通じて「今年に入って初めてとなる米原子力潜水艦の公開的な朝鮮半島地域の出現は変わろうと思っても変わることができない米国の朝鮮に対する対決狂気の集中的表現」としながら「これ以上の不安定を招く挑発行為を中止するよう強力に警告する」と反発した。
報道官はまた「力を通した支配を盲信している覇権的実体の米国に対しては、徹底的に相応した力で牽制しなければならないということが、現実が提示している答え」としながら「われわれは敵手らに対する自らの行動選択と対応方式をより明確にするだろう」としながら、追加挑発の可能性を示唆した。
慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイム・イルチュル教授は「北朝鮮がトランプ政府に対して北朝鮮敵対視政策の再調整が行われない場合、超強硬対応に出るだろうというメッセージを明確に発信したもの」としながら「同時に、繰り返し誇示している自衛的核武力強化措置の名分を立てる契機として活用している側面もある」と話した。
軍当局者によると、アレクサンドリアの今回の入港は通常の日程に沿ったものだという。アレクサンドリアはLA級潜水艦の改良型で、垂直発射管を装着し、最大2500キロメートルから精密打撃が可能なトマホーク巡航ミサイルを発射できるという。これは韓半島有事の際、「第二撃(Second Strike)」の概念で北朝鮮軍指揮部と攻撃原点を狙える戦略資産なので、北朝鮮が敏感な反応を出したというのが専門家のほぼ一致した分析だ。
一方、金正恩は昨年大水害を受けた鴨緑江(アムノッカン)周辺、新義州市(シンウィジュシ)・義州郡(ウイジュグン)一帯に大規模な温室農場と野菜研究基地を建設するという構想を打ち出した。
労働新聞は金委員長が10日、新義州地区で開かれた農村文化都市着工式に出席して激励の挨拶を通じてこのような構想に言及したと伝えた。金委員長は「わが党と政府は災難の爪痕をすっかり除去し、社会主義の新しい生活が宿ったここ鴨緑江の麓に展望性のある新たな地域発展計画を実現しよう考えている」として該当事業の意味を説明した。
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