米アラスカ州で１０人を乗せて行方がわからなくなっていた小型飛行機の残骸が見つかったが生存者はいなかったとロイター通信など外信が７日に報道した。

ロイターによると、米沿岸警備隊と国家交通安全委員会（ＮＳＴＢ）はこの日、アラスカのノーム地域から南東約５５キロメートル地点の海氷で事故機の残骸を発見した。

事故機はばらばらの状態で、操縦士と乗客９人の搭乗者１０人は全員死亡したことが確認された。


沿岸警備隊報道官は会見で「残念ながら生存可能な事故ではなかったようだ」と話した。続けて「救助隊員２人が残骸の中で３人の遺体を確認した。残り７人も残骸の中にいると推定される」と説明した。

ＮＴＳＢアラスカ支部長は記者会見で「残骸が見つかり１０人の犠牲者がいるだけに本格的な調査を始める」と話した。

悪天候で事故機の捜索に困難が大きく遺体収拾も長ければ数日がかかるという。

当局は事故の経緯を調査中だ。事故機失踪当時の天候はとても良くない状態で、正確な事故原因はまだわかっていない。

事故機は６日午後にアラスカのウナラクリートからノームに向かう途中で高度と速度が急激に下がり消息を絶った。ベーリング航空が運営する２３５キロメートルの距離であるウナラクリートとノームを往復する定期航空便で、機種は単発ターボプロップ軽飛行機のセスナ２０８Ｂだった。

米国では最近相次ぎ重大航空事故が発生している。

先月２９日にワシントンＤＣでは小型旅客機と軍用ヘリコプターが空中で衝突し６７人が死亡した。２日後にはペンシルベニア州フィラデルフィアで救急医療輸送機が墜落し搭乗者ら７人が死亡した。