米国のドナルド・トランプ大統領が５日（現地時間）、性転換者の女性スポーツへの参加を禁じる行政命令に署名した。就任直後に生物学的男性と女性の２つの性だけを認める行政命令に署名したことに続く措置だ。



トランプ大統領はこの日ホワイトハウスで幅広い種目と年齢帯の女性アスリートたちが見守る中で署名式を行った。続けて「自身を女だと主張する男たちが女性選手の勝利を奪っていった」とし「今や公立小中高とほぼすべての大学で、女性アスリートたちに対する攻撃は消えるだろう」と話した。あわせて「今日の措置によって、税金で支援されるすべての学校は男を女性スポーツチームに参加させたり（女性）ロッカールームに侵入させたりすれば調査を受け、連邦基金も受けられなくなる」と話した。その後、署名に使ったペンをアスリートたちに分け与えた。出席者からは拍手と歓呼が続いた。


トランスジェンダーの女性スポーツ出場禁止はトランプ大統領の主な大統領選挙公約だ。トランプ大統領はまた、２０２８年ロサンゼルス（ＬＡ）オリンピック（五輪）の時、性転換選手たちの入国不許可方針も示唆した。これに先立ち、米下院は多数党である共和党の主導でトランスジェンダーの女性スポーツ競技への参加を禁じる法案を通過させた。

だが、この日トランプ大統領の「一方的独走」に反対するデモが全米に広がった。フィラデルフィアなど主要都市では数千人のデモ隊が集まって▶移民者追放▶ＤＥＩ（多様性・公平性・包容性）政策廃棄▶性転換者の権利制限－－などトランプ政策に抗議した。オンラインでは「#50501」というハッシュタグに乗って「反トランプブーム」が拡散した。「#50501」は５０州（５０）で５０件（５０）のデモを一日（１）に同時多発的に行おうという意味だ。