1月23日、憲法裁判所弾劾審判4次弁論に出席した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領。 [中央フォト]
韓国与党・国民の力の権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長と権性東(クォン・ソンドン)院内代表は同日午前、羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)議員とともに京畿道儀旺市(キョンギド・ウィワンシ)のソウル拘置所を訪れ、先月19日に拘束された後、16日間収監中の尹大統領に接見した。刑務官の立会いの下、遮断施設なしに特別面会(場所変更接見)の形で30分余り行われた接見で、尹大統領は自分の正当性を改めて強調したという。
羅議員は面会後「大統領が『議会独裁で国政がマヒするのをただ見ているわけにはいかず、大統領として重い責任感でこのような(戒厳)措置を取った』と話した」と伝えた。この過程で尹大統領は「過去(ドイツの)ナチスも選挙で政権を握ったが、ある意味では民主党の独裁がそのような形になるのではないかと心配だ」という話をしたと出席者たちは伝えた。共に民主党の立法独走を「ナチ独裁」になぞらえて戒厳の正当性を主張したわけだ。
羅議員は「憲法裁の裁判過程と裁判官の偏向的な形態に対する懸念についても話を交わした」と伝えた。ある出席者は「尹大統領が憲法裁に対しても『左派司法カルテルが深刻だ』と話した。特にウリ法研究会出身者が一丸となっていることに懸念を表した」と話した。尹大統領は「憲法裁が(弾劾審判を)うまくやったので、(戒厳状況の)真相がきちんと明らかになるべきだ」とも述べたという。権委員長は「(大統領が)20・30世代など右派内でも多様な考えを持った方々が多いので、党が団結して国民の支持を得られるようにしてほしいと頼んだ」という話も伝えた。出席者らは、尹大統領が早期大統領選挙については一切言及しなかったと話した。
出席者たちは政治的解釈に一線を画したが、与党では「獄中政治」の懸念が大きくなっている。柳承敏(ユ・スンミン)元議員は「(面会に行って)尹大統領の話を思う存分聞いてきて、そのような(極右ユーチューバー)論理で継続しようとすれば危険だ」と批判した。再選議員は「尹大統領が事実上『水鬼作戦』を使っている」とし「党も引き続き熱烈な支持層だけをなだめるのではないか」と話した。
指導部を皮切りに国民の力議員の尹大統領面会申請は殺到しているという。国民の力関係者は、「特別面会だけでなく、一般面会も多く申し込んで、各自に合った日付と順番を待っている」とし、「領置金(収容者保管金)を出す方式を考える議員もいる」と伝えた。
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