メジャーリーガーFA内野手の金河成(キム・ハソン)がアメリカンリーグ所属のタンパベイ・レイズと2年総額2900万ドルで契約した。これは球団史上野手のFA最高額。 [MLBホームページ キャプチャー]
ESPNは30日(日本時間)、「タンパベイが金河成(キム・ハソン)と2年総額2900万ドル(約45億円)契約に合意した」とし「契約期間は2年だが、今季後のオプトアウト(球団と選手の合意で残余契約破棄)条項が含まれた」と伝えた。
金河成は今季、年俸1300万ドルが保証され、325打席以上を消化すればインセンティブ200万ドルを追加で受ける。来季もタンパベイのユニホームを着てプレーすれば年俸1600万ドルを受ける。しかし事実上「FA浪人」を選択した形であり、今季が終わればオプトアウト条項を活用してまたFA市場に出てくる可能性が高い。
韓国プロ野球のキウム・ヒーローズでプレーした金河成は2020シーズン後にサンディエゴ パドレスと4+1年・最大3900万ドル(4年保障2800万ドル)にサインし、メジャーに進出した。4シーズン通算打率2割4分2厘、47本塁打、200打点、OPS(出塁率+長打率)0.706と活躍した後、契約を延長せずFAを選択した。2023年にユーティリティ部門ゴールドグラブを受賞するなどリーグのトップ級内野手として定着し、総額1億ドル規模の長期契約も可能とみられた。ただ、昨シーズン終盤に負傷して手術を受けた履歴が新しいチームを探すうえで障害となった。今季は5月にグラウンドに復帰でき、肩は依然として疑問視される状態だ。
MLBトレードルーマーズは「金河成は早く復帰して以前のように活躍し、今季後にオプトアウトを宣言することが、タンパベイは金河成にクオリファイングオファーをした後、彼が受諾せず他のチームに移籍するのが互いに最善のシナリオ」と分析した。クオリファイングオファーは元所属球団がFAにメジャーリーグ高額年俸者上位125人の平均年俸で1年契約を提示できる制度。選手が受け入れれば1年後にまたFAになり、拒否した後にチームを移れば元所属チームは前年度の成績によって1または2ラウンド新人ドラフト指名権を得る。MLBドットコムは「手術の余波で金河成の送球能力に疑問があるが、『低コスト高効率』チームのタンパベイとしては試す価値のある選択だった」と評価した。
タンパベイはMLBの代表的な「スモールマーケット」球団だ。昨年のチーム年俸総額は30球団のうち28番目だった。金河成は入団と同時にチーム内の最高年俸選手になった。従来の最高年俸だった内野手ブランドン・ロー(1050万ドル)より250万ドル多い。タンパベイで年俸1000万ドル以上の選手はこの2人と内野手ヤンディ・ディアス(1000万ドル)の3人だけだ。MLBトレードルーマーズは「金河成の契約総額2900万ドルはタンパベイ球団史上、野手のFA最高額」と伝えた。
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