経済成長2.0のプログラムははっきりしている。市場と国家関係の価値中立的再確立、これに基づいた人工知能(AI)・バイオ・エネルギー・文化産業などでの新たな成長戦略の推進、米中覇権戦争に対応してアジア市場へ向かう新通商戦略の摸索、そしてデジタル大転換に照応する資本と労働間社会協定の締結がそれだ。
この過程で成長と分配、効率性と公平性、技術競争力強化と社会的弱者保護というそれぞれ異なる目標を可能な限り同時に追求しなければならない。
2つ目は、新しい民主化企画としての「民主主義2.0」。私は2022年スタンフォード大学アジア太平洋研究センターからシン・ギウク所長と一緒に出版した『South Korea’s Democracy in Crisis(危機の韓国民主主義)』 の「エピローグ」で2022年大統領選挙をポピュリズム・脱真実・文化戦争時代に行われる大統領選挙だと命名して分析した。ポピュリズムが相手勢力の嫌悪と悪魔化をあおるなら、脱真実は政治的部族主義と極端主義を横行させ、文化戦争は社会を心理的内戦状態に追い込む。
民主主義は、考えの違いが発生した時、暴力の可能性を低くする制度であり文化だ。それぞれ異なる価値と利益を調整して妥協することが民主主義の本領だ。今日、民主主義が危機に陥った理由は、何より「敵と仲間の二分法」を扇動してガスライティングしたは21世紀ポピュリズムにある。民主主義はユーチューブ(YouTube)以上のものだ。超連結および超個人化時代で権力を分散させる制度の再設計と他者を認める文化の成熟は大変重要な私たちの民主主義の二重課題だ。
光復80年を迎えて思い浮かぶ言葉が2つある。「ただ限りなく持ちたいのは高い文化の力だ」。1947年金九(キム・グ)先生が発表した「私の願い」に出てくる言葉だ。そして「僕たちの人生は長い/迷路の中では自分を信じて/冬が過ぎれば/きったまた春が来るよ」。2018年、BTS(防弾少年団)が歌った『Answer:Love Myself』に登場するワンフレーズだ。
BTSは2019年、あるインタビューで金九先生の「文化の力」に言及したことがある。5175万の大韓民国は地球的に堂々としている中堅国家だ。光復80年を迎えてBTSの歌をこのように書き直したい。「歴史は長い。今、迷路の中にいるなら、多様な個人たちが交わった『私たち』は自分自身を信じよう。この冬が過ぎれば新しい春が来ることを、堂々とした大韓民国の力を信じよう」。
金皓起(キム・ホギ)/延世(ヨンセ)大学社会学科教授
【中央時評】韓国の光復80年の時代精神(1)
この過程で成長と分配、効率性と公平性、技術競争力強化と社会的弱者保護というそれぞれ異なる目標を可能な限り同時に追求しなければならない。
2つ目は、新しい民主化企画としての「民主主義2.0」。私は2022年スタンフォード大学アジア太平洋研究センターからシン・ギウク所長と一緒に出版した『South Korea’s Democracy in Crisis(危機の韓国民主主義)』 の「エピローグ」で2022年大統領選挙をポピュリズム・脱真実・文化戦争時代に行われる大統領選挙だと命名して分析した。ポピュリズムが相手勢力の嫌悪と悪魔化をあおるなら、脱真実は政治的部族主義と極端主義を横行させ、文化戦争は社会を心理的内戦状態に追い込む。
民主主義は、考えの違いが発生した時、暴力の可能性を低くする制度であり文化だ。それぞれ異なる価値と利益を調整して妥協することが民主主義の本領だ。今日、民主主義が危機に陥った理由は、何より「敵と仲間の二分法」を扇動してガスライティングしたは21世紀ポピュリズムにある。民主主義はユーチューブ(YouTube)以上のものだ。超連結および超個人化時代で権力を分散させる制度の再設計と他者を認める文化の成熟は大変重要な私たちの民主主義の二重課題だ。
光復80年を迎えて思い浮かぶ言葉が2つある。「ただ限りなく持ちたいのは高い文化の力だ」。1947年金九(キム・グ)先生が発表した「私の願い」に出てくる言葉だ。そして「僕たちの人生は長い/迷路の中では自分を信じて/冬が過ぎれば/きったまた春が来るよ」。2018年、BTS(防弾少年団)が歌った『Answer:Love Myself』に登場するワンフレーズだ。
BTSは2019年、あるインタビューで金九先生の「文化の力」に言及したことがある。5175万の大韓民国は地球的に堂々としている中堅国家だ。光復80年を迎えてBTSの歌をこのように書き直したい。「歴史は長い。今、迷路の中にいるなら、多様な個人たちが交わった『私たち』は自分自身を信じよう。この冬が過ぎれば新しい春が来ることを、堂々とした大韓民国の力を信じよう」。
金皓起(キム・ホギ)/延世(ヨンセ)大学社会学科教授
【中央時評】韓国の光復80年の時代精神(1)
この記事を読んで…