21日(現地時間)、イタリア・ミラノのロレート広場にテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の顔が貼られた「ゴミ人形」が逆さまにぶら下がっている。[X キャプチャー]
アンサ(ANSA)通信はマスク氏が20日、支持者たちとともにドナルド・トランプ米大統領のホワイトハウス入りを祝う席でナチス式敬礼をしたという問題が広がる中、このようなことが起きたと報じた。
新政府の諮問機関「政府効率化省」(DOGE)の首長を務めるマスク氏は、当時右手で胸を打った後、指を集めたまま斜めに持ち上げたが、これに対してナチス式敬礼を連想させるという批判が起きた。マスク氏はもう一度後ろの支持者らにこのジェスチャーを見せた。
その後、イタリアの大学生団体「カンビアーレ・ロッタ」(「変化の道」という意味)はゴミでいっぱいの袋にマスク氏の顔を貼って作った人形を広場の鉄製の垣根に逆さにぶら下げたとし、関連写真をソーシャルメディアに投稿した。この団体は「イーロン、ロレート広場にはいつでも席が残っている」というメッセージも残した。
マスク氏は自身をめぐる論争について「主流メディアの扇動」という立場を明らかにした。同日、Xにバラク・オバマ元米大統領やカマラ・ハリス元副大統領、ヒラリー・クリントン元国務長官らが片方の腕を斜めに上げた写真を共有した。民主党関係者らも似たような仕草をしたが、自分だけを標的にすると主張したわけだ。また「傷をつけるためにはもっとよくしなければならない」として「『皆がヒトラー』という式の攻撃はあまりにもつまらない」と書いた。
マスク氏の仕草をめぐって専門家の間でも解釈が分かれた。英国BBC放送によると、反ユダヤ主義阻止団体である名誉毀損反対連合は「マスク氏が熱狂の瞬間にぎこちないジェスチャーをしとみられ、それはナチス敬礼ではない」と主張した。一方、米ニューヨーク大学歴史学科のルース・ベン教授は「ファシズム研究者として、あれはナチス式敬礼であり、非常に攻撃的な敬礼だった」と話した。
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