日本の石破茂首相は２１日にＸを通じ、「大統領の御就任に、心からお祝い申し上げます。日米協力関係を強化し、自由で開かれたインド太平洋という共通の目標の実現を共に追求していくために、トランプ大統領と連携していきたいと思います」と祝賀メッセージを投稿した。

この日午前に記者らと会った石破首相は、就任演説に対し「『Ｍａｋｅ　Ａｍｅｒｉｃａ　Ｇｒｅａｔ　Ａｇａｉｎ』そのものだったと思います。歴代大統領の就任演説というのは、何か高邁な理想を語るというのが定番だったと思いますが、南部に国境地帯に部隊を派遣するとか、エネルギー政策は転換するなど、今まで選挙戦においてトランプ氏が語ってきたこと、それがそのまま演説になったという感じが強くいたしました」と評した。石破首相は来月初めに米国を訪問し、トランプ大統領と初の首脳会談を開催する方向で調整中だ。就任式に出席した岩屋毅外相は国務長官に指名者されたマルコ・ルビオ上院議員と会談し米日首脳会談前の地ならしをしている。

◇インドは実を得てフィリピンは憤慨


外信は昨年１１月の当選確定直後に行われた各国首脳との電話会談の順序によって外交の優先順位も決定されるのか注目している。ワシントン・ポストによると、当選直後にトランプ氏は自身に友好的なトルコのエルドアン大統領らとまず通話した。伝統的な首脳外交の文法が大きく変わる可能性が読み取れる部分だ。

実を取ったのはインドのモディ首相だ。モディ首相に代わり就任式に参加したインドのジャイシャンカル外相は「モディ首相がトランプ大統領と当選直後に通話した首脳３人のうち１人だ」と広報した。

これに対し首脳が就任式への招待を受けられなかったフィリピンでは厳しい反応が出てきた。ドゥテルテ前大統領の報道官ハリー・ロケ氏は１７日、ＳＮＳに「マルコス・ジュニア大統領が就任式への招待を受けられなかったのは、マルコス政権がトランプ大統領にとって重要ではないという意味。今後（中国との）南シナ海領有権をめぐる対立状況で米国はフィリピンの肩を持たないかもしれない」と指摘した。

トランプ氏は習近平主席を就任式に招待し、中国は特使として韓正副主席を派遣した。トランプ大統領が習主席に会う意志も確かだ。ウォール・ストリート・ジャーナルは「トランプ氏が『就任後１００日以内に習主席に会う』という意志を示した」と伝えた。一方、韓国は依然として大統領が職務停止状態で、トランプ大統領が崔相穆（チェ・サンモク）大統領代行に電話をかけるかは不透明だ。

崔大統領代行は２１日、「トランプ第４７代米国大統領の就任を大韓民国大統領代行として大韓民国国民とともに心から祝賀する。大韓民国は代４７代大統領の任期でも同盟を再び偉大に（Ｍａｋｉｎｇ　ｔｈｅ　Ａｌｌｉａｎｃｅ　Ｇｒｅａｔ　Ａｇａｉｎ）することを期待する」と伝えた。


第２次トランプ政権の首脳外交、本心読むために奮闘する各国（１）