トランプ米大統領は第2次政権で徹底的に米国優先主義に立脚した首脳外交をする見通しだ。これに対し各国はトランプ大統領の本心を読み取ろうと奔走している。
トランプ大統領就任式が開かれた20日、中国外交部は別途の祝賀メッセージは出さず機先制圧に出た。中国外交部の毛寧報道官はこの日の会見で、第2次トランプ政権に対する期待を問われ、「米中が協力すれば互いに利益となり、争えば両国とも負傷する」と警告した。毛報道官は「いつも安定的で健全で持続可能な米中関係が両国の共同利益と国際社会の期待に合致する」と話した。
続けて「新しい時代に中国と米国の正しい関係を模索していく意向がある」と付け加えた。4年前に当時の華春瑩報道官が「善良な天使が邪悪の勢力に勝利するだろうと信じる」と激しさを見せたのと比較すると多少柔らかい態度だ。
中国は第2次トランプ政権の対中戦略を「先友後敵(最初に友人のように接し、後に敵対的に豹変する)」の試みとみている。北京大学の賈慶国教授は「MAGA(米国を再び偉大に)が始まるのか、米国が衰退する転換点になるかは目をこすって待たなければならない」としながら観望するよう注文した。
◇明報「トランプ氏、ドンロー主義」
トランプ大統領の就任演説のうち、中国メディアは「パナマ回収」に注目した。香港紙の明報は「ドンロー主義という刀が中国とロシアを狙った」と指摘した。「ドンロー主義」は「ドナルド・トランプ」と、米国孤立主義を意味する「モンロー主義」を組み合わせた言葉で、トランプ氏の新しい戦略構想を指す。
明報は「欧州がアメリカ大陸を再植民地化するのに反対したモンロー主義と比較し、ルーズベルト大統領がラテンアメリカとカリブ海沿岸国への介入を正当化してモンロー主義を再解釈した『ルーズベルト推論』に近い。ドンロー主義は国家安全保障を理由にグリーンランドとパナマ運河の統制権を要求し、背後には中国とロシアに対する考慮がある」と分析した。これに先立ち中国の英字紙グローバルタイムズが先にドンロー主義に注目し、「トランプの西半球に向けたビジョン」と指摘した。
◇タス通信「就任式祝うため異例の会議招集」
トランプ大統領と「親しい友人」とされるロシアのプーチン大統領はこの日、国家安全保障会議のビデオ会議を開き、「トランプ氏の就任を祝う」という言葉とともに、「われわれはウクライナ紛争と関連して新たな米国政権と対話する準備ができている」と話した。国営タス通信によると、国家安全保障会議は通常金曜日に開かれるが、今回は異例にも就任式当日の月曜日に開いた。
大統領就任前から「ウクライナ戦争を終わらせる」と公言してきたトランプ大統領のおかげで終戦交渉が急流に乗るのか関心が集まる。CNNは19日、「トランプ氏が数日中にプーチン大統領と直接通話を調整するよう補佐陣に指示した。ウクライナ戦争を終わらせるための対面会談に向けたもの」と伝えた。
第2次トランプ政権の首脳外交、本心読むために奮闘する各国(2)
トランプ大統領就任式が開かれた20日、中国外交部は別途の祝賀メッセージは出さず機先制圧に出た。中国外交部の毛寧報道官はこの日の会見で、第2次トランプ政権に対する期待を問われ、「米中が協力すれば互いに利益となり、争えば両国とも負傷する」と警告した。毛報道官は「いつも安定的で健全で持続可能な米中関係が両国の共同利益と国際社会の期待に合致する」と話した。
続けて「新しい時代に中国と米国の正しい関係を模索していく意向がある」と付け加えた。4年前に当時の華春瑩報道官が「善良な天使が邪悪の勢力に勝利するだろうと信じる」と激しさを見せたのと比較すると多少柔らかい態度だ。
中国は第2次トランプ政権の対中戦略を「先友後敵(最初に友人のように接し、後に敵対的に豹変する)」の試みとみている。北京大学の賈慶国教授は「MAGA(米国を再び偉大に)が始まるのか、米国が衰退する転換点になるかは目をこすって待たなければならない」としながら観望するよう注文した。
◇明報「トランプ氏、ドンロー主義」
トランプ大統領の就任演説のうち、中国メディアは「パナマ回収」に注目した。香港紙の明報は「ドンロー主義という刀が中国とロシアを狙った」と指摘した。「ドンロー主義」は「ドナルド・トランプ」と、米国孤立主義を意味する「モンロー主義」を組み合わせた言葉で、トランプ氏の新しい戦略構想を指す。
明報は「欧州がアメリカ大陸を再植民地化するのに反対したモンロー主義と比較し、ルーズベルト大統領がラテンアメリカとカリブ海沿岸国への介入を正当化してモンロー主義を再解釈した『ルーズベルト推論』に近い。ドンロー主義は国家安全保障を理由にグリーンランドとパナマ運河の統制権を要求し、背後には中国とロシアに対する考慮がある」と分析した。これに先立ち中国の英字紙グローバルタイムズが先にドンロー主義に注目し、「トランプの西半球に向けたビジョン」と指摘した。
◇タス通信「就任式祝うため異例の会議招集」
トランプ大統領と「親しい友人」とされるロシアのプーチン大統領はこの日、国家安全保障会議のビデオ会議を開き、「トランプ氏の就任を祝う」という言葉とともに、「われわれはウクライナ紛争と関連して新たな米国政権と対話する準備ができている」と話した。国営タス通信によると、国家安全保障会議は通常金曜日に開かれるが、今回は異例にも就任式当日の月曜日に開いた。
大統領就任前から「ウクライナ戦争を終わらせる」と公言してきたトランプ大統領のおかげで終戦交渉が急流に乗るのか関心が集まる。CNNは19日、「トランプ氏が数日中にプーチン大統領と直接通話を調整するよう補佐陣に指示した。ウクライナ戦争を終わらせるための対面会談に向けたもの」と伝えた。
第2次トランプ政権の首脳外交、本心読むために奮闘する各国(2)
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