尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が囚人番号「１０番」を割り当てられたことが分かった。

２０日、法曹界によると、尹大統領は前日夕方、正式の入所手続きを終えて囚人番号「１０番」を配分された。

現職大統領の身分で史上初の収容者生活を始めた尹大統領は、未決拘置所内で自分の名前の代わりに収容番号と呼ばれるようになる。また、未決収容服の左胸にこの番号をつける。尹大統領は未決収容服を着て一般収容棟に移動し、独房で初夜を過ごした。


法務部のシン・ヨンヘ矯正本部長は同日、国会法制司法委員会の懸案質疑に出席し「（尹大統領が）被疑者控え室から一般収容棟への移動を完了し、一般収容棟で一晩を過ごしたという報告を受けた」と明らかにした。

尹大統領は拘束された後、マグショットの撮影や身体検査など正式な収容の手続きを経ており、特別な抵抗なく手続きに従って協力したとシン本部長は国会に報告した。

シン本部長は「一般収容者がいる居間の中で一つを指定して収容した」として「前職大統領と同様に、３．６坪か３．７坪程度になる」と説明した。尹大統領は約１２平方メートル（約３．６～３．７坪）規模の独房を使用するという。観物台や流し台、テレビ、机兼食卓、便器などが備えられた空間だ。温水シャワーを１週間に１度浴びることができる。運動も毎日１時間以内で可能だ。食事は被疑者が食べるメニューと同じだ。弁護人接見は日課時間中に随時行うことができる。独房で尹大統領は各種書類を検討しているという。

シン本部長は、一部の過激な支持者を中心に尹大統領を救出しようという極端な主張が提起されることについて、「警察と協力して外郭警備を徹底しており、警護処とも協力して警護にも問題がないように措置をとっている」とし、「拘置所から大統領を引き出そうという話があっても、そのようなことはないだろう」と述べた。

ソウル拘置所は、現職大統領の身分である尹大統領の警護上の問題などを考慮し、専担刑務官も配置したと矯正当局は説明した。警護方式は、拘置所内部塀の正門を基準に、外部警護のみ警護処が担当する従来の方式を維持する。