中国の国旗[Pixabay]
中国国家統計局はこの日午前、「昨年のGDPは134兆9084億元(約2860億円)で、前年比5.0%成長した」と発表した。これは主要国際機関と海外メディアの予想を上回る数値。経済協力開発機構(OECD)は4.9%、国際通貨基金(IMF)と世界銀行(WB)は4.8%を最大値と予測していた。ロイター通信とAFP通信もエコノミストらを対象に調査した結果4.9%を予想していた。
10-12月期の成長率が5.4%となり、昨年1年間の経済成長率を引き上げたという分析が出ている。昨年の四半期別成長率は1-3月期5.3%、4-6月期4.7%、7-9月期4.6%と、1-9月基準で前年比4.8%増であり、年間成長率は5%に達しないという見方が多かった。
康義・国家統計局長は目標値を達成できた理由に安定的に増加した畜産業生産、比較的成長が速かった工業生産、良好な発展をしたサービス業などを挙げた。続いて「消費者物価も全般的に安定的で、雇用状況の安定で都市地域の失業率が低下した点も作用した」と説明した。また「外部の圧力が強まり国内の困難が増える状況に直面したが、高品質の発展が新たな進展を遂げ、経済社会発展の主な目標任務を順調に完遂した」と話した。
昨年全体の失業率は5.1%と、前年比で0.1ポイント低下した。人口は3年連続で減少した。14億828万人で、前年末比139万人減と集計された。65歳以上の人口は2億2023万人で全体の15.6%だった。2022年の調査では65歳以上の人口が2億978万人(14.9%)だった。
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