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略奪された高麗の仏像、韓国に持ち込まれたが…日本に所有権引き渡し

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本の対馬島で2012年10月に盗まれ、韓国に持ち込まれた高麗時代の観世音菩薩坐像(右)[中央フォト]

日本・対馬で2012年10月に盗まれ、韓国に密かに持ち込まれた高麗時代の観世音菩薩坐像の所有権を日本側に早ければ24日に引き渡される方案が推進されている。



16日、共同通信によると、この仏像が盗まれた対馬の寺院・観音寺と対馬市の関係者らは、現在仏像が保管されている韓国大田(テジョン)国立文化財研究所を訪問して仏像の状態を確認し、所有権引き渡しの手続きを進める計画だ。


ただ、この仏像の所有権を主張してきた瑞山(ソサン)・浮石寺(プソクサ)に一時仏像を貸与することにし、実際の対馬移送作業は5月中に行われる見通しだ。浮石寺は、韓国の窃盗団が盗んできたこの仏像が、かつて倭寇に略奪された遺産という点を掲げ、所有権を主張してきた。

しかし、韓国大法院(最高裁)は2023年10月、仏像の所有権が日本にあると判断した。他人の物であっても一定期間問題なく占有した場合、所有権が渡ったと見る「取得時効」の法理により仏像の所有権が正常に観音寺に渡ったと見なした。

7年間の訴訟の末、日本の寺院の仏像所有権が認められたが、返還はまだ行われていない。浮石寺はこの仏像を観音寺に送る前に100日間法要を行いたいとし、観音寺は「確実な返還」を条件に容認の意を示したという。

共同通信は「日韓関係がこじれる一因ともなった問題は解決へ大きく前進する」と評した。仏像は高さ50.5センチ、重さ38.6キロ。



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