米国ロサンゼルス（ＬＡ）で同時多発的に起きた山火事が数日間続く中で、珍しい「ファイアネード」まで発生した。

​１１日（現地時間）、米フォックスウェザーなどによると、前日夜、ロサンゼルス西部の海辺の富村パシフィック・パリセーズで発生した「パリセーズ山火事」現場で「ファイアネード（ｆｉｒｅｎａｄｏ）」と呼ばれる火炎の渦が目撃された。




​「ファイアネード」は火（ｆｉｒｅ）と竜巻（ｔｏｒｎａｄｏ）を合わせた言葉だ。「火の渦」または「ファイアデビル」とも呼ばれる。気象学者のダニー・ルベルティ氏は「ファイアネードは非常に稀な現象」とし「極端に大きな火災が起きた場合に発生する」と説明した。

​大きな火災で熱くなった空気とガスが強く上昇し、周りの空気を吸い込む。この時、煙やがれき、火まで一緒に吸い込みながら回転する渦を作り出す。

​火炎の幅は１フィート（約３０センチ）から５００フィート（約１５２メートル）以上まで多様だ。米国森林局によると、ＥＦ－２（１時間当たり風速２１７キロ以下）の竜巻水準の風速を持つファイアネードは、木を根こそぎに転倒させ、車をひっくり返し、家の屋根を引き裂く。　

フォックスウェザーの気象学者コディ・ブラウド氏は「すでに山火事が２万３０００エーカー（約９３平方キロメートル）を燃やした状態だったので、さらに多くのファイアネードが発生した可能性がある」として「今回は人々がみられるところで発生しただけで、この間ずっと大きくなってきた巨大な炎の中で発生したファイアネードがただ一つだったかは分からない」と話した。