韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の先月12日の国民向け談話に対する反論が続いている。「内乱重要任務従事」容疑を受ける軍・警察の被疑者の起訴状が公開されながらだ。
尹大統領はこの談話で「国民に亡国の危機状況を知らせ、憲政秩序と国憲を守って回復させるためのものだった」と述べ、内乱罪の法的構成要件に反論した。国憲(憲法)紊乱目的ではなく少数の兵力を投入したため暴動ではないという主張だ。半面、検察は尹大統領が解明した事項を「暴動」と規定した。「戦時・事変またはこれに準ずる国家非常事態や兵力で公共秩序を維持する必要があるケースに該当しない」などの理由だった。
◆国会出入・戒厳解除妨害 尹大統領の指示事項
尹大統領は非常戒厳宣言当時に国会封鎖を指示していないという立場だ。談話文で「国会関係者の国会出入りを阻止しないようにした。国会議員や多くの人たちが国会に入り、戒厳解除案件の審議も進行された」とし「内乱罪にして大統領を引き下ろすための多くの虚偽扇動」と主張した。検察は起訴状で警察力を動員した国会周辺封鎖を「暴動」とし、これを指示したのは「尹大統領」とした。
検察が公開した趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長、金峰植(キム・ボンシク)ソウル警察庁長の公訴要旨によると、尹大統領は3日午後7時20分ごろソウル三清洞(サムチョンドン)のある場所で「従北左派勢力、反国家勢力が社会のあちこちで国を混乱させている」とし「今夜22時に非常戒厳を宣言する。戒厳軍が国会にも行くが、警察が出ていって国会統制をうまくやってほしい」と2人に指示した。
その後、金庁長は光化門(クァンファムン)に配置された機動隊を国会近隣に移すなど、機動隊6個に国会投入に向けた対応をさせた。戒厳宣言後の午後10時46分には「国会に入る人を全面遮断するべき」と伝え、国会の出入りは午後11時6分まで禁止された。尹大統領は抗議殺到で国会封鎖が解除されると、朴安洙(パク・アンス)戒厳司令官(陸軍参謀総長)を通じて趙庁長に布告令厳守の意志を伝達し、趙庁長は金庁長に「布告令に基づき国会を全面統制する」よう指示した。これを受け、国会は翌日(4日)午前1時45分まで出入りが遮断された。
非武装の少数兵力投入は「非常戒厳宣言は内乱でない」という主張の根拠の一つだ。尹大統領は談話で「秩序維持に必要な少数の兵力だけを投入した」とし「2時間の内乱というものがあるのか。秩序維持のために少数の兵力を数時間だけ投入したのが暴動か」と反問した。続いて「国会の戒厳解除議決があればすぐに兵力を撤収させると話した。実際、国会の戒厳解除議決の後すぐに兵力撤収を指示した」と強調した。
検察は兵力投入で国会の戒厳解除議決を妨害したとみて、これを「暴動」と判断した。検察の起訴状によると、戒厳事態に投入された軍兵力は約1600人、警察は約3670人と明らかになった。特殊戦司令部第1空輸旅団A大隊が小銃用5.56ミリ実弾2万6880発を積載して出動するなど計5万2982発が戒厳事態のために準備された。
軍の将星らは尹大統領から国会の戒厳解除議決を妨害するための武力使用指示を受けたことが把握された。4日午前0時20分ごろ、尹大統領は郭種根(クァク・ジョングン)陸軍特殊戦司令官に「まだ国会内で議決定足数が満たされていないようだから、議事堂の中にいる人たちを引っ張り出せ」「扉を斧で壊してでも中に入って引っ張り出せ」などと指示した。
4日午前0時30分ごろ、「国会に到着したが入ることはできない」という李鎮遇(イ・ジンウ)首都防衛司令官の報告に「まだ入っていないのか。本会議場に行って4人で1人ずつ抱え上げて出てこいと言え」と話した。その後も李司令官に「銃を撃ってでも扉を壊してでも入って引っ張り出せ」と命令した。
警察の幹部にも国会の戒厳解除を妨害するよう指示事項が下されたことが明らかになった。軍の武力使用を指示する前、午後11時30分から翌日午前1時3分まで尹大統領は趙庁長に「国会に入ろうとする国会議員をみんな逮捕しろ」とし「不法だ。国会議員はみな布告令違反だ」と数回話した。
尹大統領は嘘ばかり…「銃を撃ってでも」「引っ張り出せ」と共犯の起訴状に(2)
尹大統領はこの談話で「国民に亡国の危機状況を知らせ、憲政秩序と国憲を守って回復させるためのものだった」と述べ、内乱罪の法的構成要件に反論した。国憲(憲法)紊乱目的ではなく少数の兵力を投入したため暴動ではないという主張だ。半面、検察は尹大統領が解明した事項を「暴動」と規定した。「戦時・事変またはこれに準ずる国家非常事態や兵力で公共秩序を維持する必要があるケースに該当しない」などの理由だった。
◆国会出入・戒厳解除妨害 尹大統領の指示事項
尹大統領は非常戒厳宣言当時に国会封鎖を指示していないという立場だ。談話文で「国会関係者の国会出入りを阻止しないようにした。国会議員や多くの人たちが国会に入り、戒厳解除案件の審議も進行された」とし「内乱罪にして大統領を引き下ろすための多くの虚偽扇動」と主張した。検察は起訴状で警察力を動員した国会周辺封鎖を「暴動」とし、これを指示したのは「尹大統領」とした。
検察が公開した趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長、金峰植(キム・ボンシク)ソウル警察庁長の公訴要旨によると、尹大統領は3日午後7時20分ごろソウル三清洞(サムチョンドン)のある場所で「従北左派勢力、反国家勢力が社会のあちこちで国を混乱させている」とし「今夜22時に非常戒厳を宣言する。戒厳軍が国会にも行くが、警察が出ていって国会統制をうまくやってほしい」と2人に指示した。
その後、金庁長は光化門(クァンファムン)に配置された機動隊を国会近隣に移すなど、機動隊6個に国会投入に向けた対応をさせた。戒厳宣言後の午後10時46分には「国会に入る人を全面遮断するべき」と伝え、国会の出入りは午後11時6分まで禁止された。尹大統領は抗議殺到で国会封鎖が解除されると、朴安洙(パク・アンス)戒厳司令官(陸軍参謀総長)を通じて趙庁長に布告令厳守の意志を伝達し、趙庁長は金庁長に「布告令に基づき国会を全面統制する」よう指示した。これを受け、国会は翌日(4日)午前1時45分まで出入りが遮断された。
非武装の少数兵力投入は「非常戒厳宣言は内乱でない」という主張の根拠の一つだ。尹大統領は談話で「秩序維持に必要な少数の兵力だけを投入した」とし「2時間の内乱というものがあるのか。秩序維持のために少数の兵力を数時間だけ投入したのが暴動か」と反問した。続いて「国会の戒厳解除議決があればすぐに兵力を撤収させると話した。実際、国会の戒厳解除議決の後すぐに兵力撤収を指示した」と強調した。
検察は兵力投入で国会の戒厳解除議決を妨害したとみて、これを「暴動」と判断した。検察の起訴状によると、戒厳事態に投入された軍兵力は約1600人、警察は約3670人と明らかになった。特殊戦司令部第1空輸旅団A大隊が小銃用5.56ミリ実弾2万6880発を積載して出動するなど計5万2982発が戒厳事態のために準備された。
軍の将星らは尹大統領から国会の戒厳解除議決を妨害するための武力使用指示を受けたことが把握された。4日午前0時20分ごろ、尹大統領は郭種根(クァク・ジョングン)陸軍特殊戦司令官に「まだ国会内で議決定足数が満たされていないようだから、議事堂の中にいる人たちを引っ張り出せ」「扉を斧で壊してでも中に入って引っ張り出せ」などと指示した。
4日午前0時30分ごろ、「国会に到着したが入ることはできない」という李鎮遇(イ・ジンウ)首都防衛司令官の報告に「まだ入っていないのか。本会議場に行って4人で1人ずつ抱え上げて出てこいと言え」と話した。その後も李司令官に「銃を撃ってでも扉を壊してでも入って引っ張り出せ」と命令した。
警察の幹部にも国会の戒厳解除を妨害するよう指示事項が下されたことが明らかになった。軍の武力使用を指示する前、午後11時30分から翌日午前1時3分まで尹大統領は趙庁長に「国会に入ろうとする国会議員をみんな逮捕しろ」とし「不法だ。国会議員はみな布告令違反だ」と数回話した。
尹大統領は嘘ばかり…「銃を撃ってでも」「引っ張り出せ」と共犯の起訴状に(2)
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