12月3日の非常戒厳事態以降落ち着かない政局が続き、年末の書き入れ時を待っていた自営業者が直撃弾を受けるなど市民の日常も揺れている。戒厳以降毎日集会が開かれているソウルの光化門(クァンファムン)と汝矣島(ヨイド)一帯の飲食店は各種忘年会でにぎわう代わりに相次いで予約キャンセルの問い合わせを受けている。不安な外国人旅行客の足も途絶え観光業界ではコロナ禍後に再び冷たい風が吹かないか戦々恐々とする姿だ。
ランチ営業が終わろうとする9日午後1時ごろ、光化門に近いタコ料理店社長のアンさんは店の入口のレジ台に静かに立ち卓上用カレンダーに修正テープをひいてため息をついた。食事中のお客は3人だけだった。アンさんは「戒厳宣布後に電話があり5組みあった忘年会の予約が全部キャンセルされた。いまごろは平日でも忘年会で団体客が1日平均5組はあるのにいまはがら空き。昨年の同じ時期より60~70%ほど売り上げが減った」と話した。
近くの商業ビル内のレストラン店長チョ・ヨングンさんも「弾劾案が国会で否決された先週土曜日(7日)の予約283人のうち258人が取り消しまたは連絡もないまま姿を見せず1000万ウォンほど売り上げ被害があった。交通規制など市民の不便が大きくなるので集会をすればするほど売り上げへの打撃が大きい」と話した。
証券・金融会社などが密集し年末年始には会社員でにぎわった汝矣島の飲食店街もやはり閑散としているのは同じだった。汝矣島駅近くのビアホールのマネジャーであるムン・ソンヒョンさんは「戒厳事態が起きた翌日からお客がほとんどいない。近くの投資会社2社は朝5時から午前0時まで待機して働いているというのに酒を飲みにくる人がいるだろうか。今週土曜日は安全問題のため最初から営業をやめようと考えている」と話した。
ホテルとゲストハウスなどにもキャンセルの問い合わせが相次いでいる。光化門近くのゲストハウスのマネジャーは「戒厳宣布からきのうまで7件の予約が取り消された。この時期には1日2~3件ずつ外国人観光客の予約が入るが、クリスマスから8泊で予約した外国人も予約を取り消すなど、宿泊の問い合わせすらない」と話した。
国会議事堂駅から3分の距離にあるホテルのスタッフも「汝矣島周辺のホテルは10-12月期の売り上げが1年で最も多いが、3日以降は売り上げが落ち込んだ。戒厳当日の夜に泊まっていた一部外国人観光客がニュースを見て同日以降の予約をキャンセルし、7日には汝矣島への道路の渋滞で30人が出席する企業の行事も取り消された」と話した。
汝矣島と光化門に近い結婚式場で結婚を控える夫婦は心配が山積みだ。28日に光化門の結婚式場で式を挙げる予定のキムさんは「私たちは韓国と英国の国際カップルで、わざわざ歴史的意味が深い光化門を式の場所に選択したが、海外からの賀客が韓国が安全なのかとても不安に思っている。式場の違約金が高く会場変更もできないため不便を強いられないか心配」といった。
政治的不安状況で為替相場が揺れ動きドル需要者の憂いも深まっている。来年3月に結婚予定のキム・ミョソプさんは「旅行会社を通じてモルディブのホテル宿泊費など新婚旅行費用をドルで決済しなくてはならないが、ドル相場がとても大きく上がり予想金額よりはるかに多くの費用がかかりそうだ」と心配した。
市民は沸き上がるドル相場に送金を先送りしたり手数料が低い商品を探すなどのアイデアを共有した。海外旅行オンラインコミュニティには「1ウォンでも節約しようと両替手数料が低い海外送金商品を探す」「弾劾の可否が出る時まで上がり続けるからリアルタイムで相場を見て少しずつ両替しておくことを勧める」などの投稿が寄せられた。
急落する株式市場に個人投資家らも泣き顔だ。韓国株に数千万ウォンを投資する会社員のキムさんは「戒厳令宣布後に保有していた株式の価値が15%急落した」と吐露した。
成均館(ソンギュングァン)大学社会学科のク・ジョンウ教授は「そうでなくても内需が振るわない状況で市民が正常な日常を暮らすことに罪悪感を持ち慎重な雰囲気ができるなど戒厳後に経済をはじめとして社会全般に余波が続いている」と指摘した。仁荷(インハ)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「政界が手続きにより1日も早く状況を収拾しなくては少なくとも自営業者など市民の状況は良くならないだろう」と話した。
ランチ営業が終わろうとする9日午後1時ごろ、光化門に近いタコ料理店社長のアンさんは店の入口のレジ台に静かに立ち卓上用カレンダーに修正テープをひいてため息をついた。食事中のお客は3人だけだった。アンさんは「戒厳宣布後に電話があり5組みあった忘年会の予約が全部キャンセルされた。いまごろは平日でも忘年会で団体客が1日平均5組はあるのにいまはがら空き。昨年の同じ時期より60~70%ほど売り上げが減った」と話した。
近くの商業ビル内のレストラン店長チョ・ヨングンさんも「弾劾案が国会で否決された先週土曜日(7日)の予約283人のうち258人が取り消しまたは連絡もないまま姿を見せず1000万ウォンほど売り上げ被害があった。交通規制など市民の不便が大きくなるので集会をすればするほど売り上げへの打撃が大きい」と話した。
証券・金融会社などが密集し年末年始には会社員でにぎわった汝矣島の飲食店街もやはり閑散としているのは同じだった。汝矣島駅近くのビアホールのマネジャーであるムン・ソンヒョンさんは「戒厳事態が起きた翌日からお客がほとんどいない。近くの投資会社2社は朝5時から午前0時まで待機して働いているというのに酒を飲みにくる人がいるだろうか。今週土曜日は安全問題のため最初から営業をやめようと考えている」と話した。
ホテルとゲストハウスなどにもキャンセルの問い合わせが相次いでいる。光化門近くのゲストハウスのマネジャーは「戒厳宣布からきのうまで7件の予約が取り消された。この時期には1日2~3件ずつ外国人観光客の予約が入るが、クリスマスから8泊で予約した外国人も予約を取り消すなど、宿泊の問い合わせすらない」と話した。
国会議事堂駅から3分の距離にあるホテルのスタッフも「汝矣島周辺のホテルは10-12月期の売り上げが1年で最も多いが、3日以降は売り上げが落ち込んだ。戒厳当日の夜に泊まっていた一部外国人観光客がニュースを見て同日以降の予約をキャンセルし、7日には汝矣島への道路の渋滞で30人が出席する企業の行事も取り消された」と話した。
汝矣島と光化門に近い結婚式場で結婚を控える夫婦は心配が山積みだ。28日に光化門の結婚式場で式を挙げる予定のキムさんは「私たちは韓国と英国の国際カップルで、わざわざ歴史的意味が深い光化門を式の場所に選択したが、海外からの賀客が韓国が安全なのかとても不安に思っている。式場の違約金が高く会場変更もできないため不便を強いられないか心配」といった。
政治的不安状況で為替相場が揺れ動きドル需要者の憂いも深まっている。来年3月に結婚予定のキム・ミョソプさんは「旅行会社を通じてモルディブのホテル宿泊費など新婚旅行費用をドルで決済しなくてはならないが、ドル相場がとても大きく上がり予想金額よりはるかに多くの費用がかかりそうだ」と心配した。
市民は沸き上がるドル相場に送金を先送りしたり手数料が低い商品を探すなどのアイデアを共有した。海外旅行オンラインコミュニティには「1ウォンでも節約しようと両替手数料が低い海外送金商品を探す」「弾劾の可否が出る時まで上がり続けるからリアルタイムで相場を見て少しずつ両替しておくことを勧める」などの投稿が寄せられた。
急落する株式市場に個人投資家らも泣き顔だ。韓国株に数千万ウォンを投資する会社員のキムさんは「戒厳令宣布後に保有していた株式の価値が15%急落した」と吐露した。
成均館(ソンギュングァン)大学社会学科のク・ジョンウ教授は「そうでなくても内需が振るわない状況で市民が正常な日常を暮らすことに罪悪感を持ち慎重な雰囲気ができるなど戒厳後に経済をはじめとして社会全般に余波が続いている」と指摘した。仁荷(インハ)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「政界が手続きにより1日も早く状況を収拾しなくては少なくとも自営業者など市民の状況は良くならないだろう」と話した。
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